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【落とし物3】
浦「冷蔵庫が落ちてます」
淀「あれは不法投棄だ」
浦「開けてください」
淀「嫌だ」
浦「何か入っているかもしれません」
淀「だから嫌なんだよ」
浦「入っているものは水面さんにあげます」
淀「押し付けるな」
【特典紹介】今回は、電子書籍にも特典SSがついています。タイトルは「淀川水面改造計画」。改造人間になってしまう水面さんの最期を、皆さんも括目してください。
【スタージジョンの法則】
浦「どんな集団も90%はカスである、という法則です」
淀「嫌な法則だ……」
浦「だからといって、残りの10%が良質とは限りませんけどね」
淀「嫌な現実だ……」
【ジャム理論】
浦「24種類の選択肢から1つを選ぶ時と、6種類の選択肢から1つを選ぶ時。両者を比べると、6種類から選ぶ時の方が、購入率は10倍近く高まるそうです」
淀「選択肢が多すぎると、人は選択そのものを放棄するってことか」
浦「選択肢が少ない人生で良かったですね」
淀「それな」
浦「あしらい方、慣れていますね。よく声を掛けられるんですか?」
淀「まぁ、それなりに」
浦「…いつ、どこで、誰から、どんな風に誘われるんですか?」
淀「夜の繫華街で厚化粧のおばさんに『マッサージスル? キモチイイヨ?』って言われる」
浦「それはナンパじゃなくて客引きです」
浦「お兄さん、一緒に遊びましょうよ」
淀「……まぁ、ちょっとだけなら」
浦「拒んで下さい」
淀「す、すまん。間違えた。もう一回頼む」
浦「ちゃんとして下さい。テイク2、いきますよ」
淀「お、おう」
浦「お兄さん、一緒に遊びましょうよ」
淀「結構です」
浦「……」
淀「なぜ睨む?」
浦「ナンパ師が水面さんじゃなかったら付いて行きません」
淀「俺、ナンパなんかしねぇよ」
浦「そもそも、キャスティングに問題があったみたいですね」
淀「気付くの遅くね?」
浦「では、私がナンパ師になります。水面さんはナンパされる側を演じて下さい」
淀「うい」
浦「…本当に三〇分で帰りますからね」
淀「だから拒めって」
浦「わ、私は悪くありません。水面さんの乞食としてのポテンシャルが高すぎるんです」
淀「全然嬉しくねぇ……」
浦「そもそも、ナンパ師がいる場所を私一人で歩かせないで下さい」
淀「お前こそ、ナンパ師の誘いに乗るなよ」