//=time() ?>
「あら残念、見つかってしまったわ。灰南さん今晩は、御機嫌いかが?」
尾行していたことは隠さず挨拶する。
委細に動揺は見えず、まるで偶然出会ったかのように。
「似合うじゃない」
卯月が馬上免を見てそっと微笑む。
「いちかさんも」
それに対し、馬上免はマスクの上からでも分かる程に、笑った。
ニッコリだね☺️
テニス部専用の屋内コートには、ボールが積まれた籠や、籠から零れ落ちた二球のボール、金網に寄りかかる二つのラケットが放置されていた。
そして、それらを背景にコートを照らす”炎”。