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畳を染め上げた赤の中心には胴体から切り落とされた頭が転がっていた。 そう、この部屋を染め上げた赤の主は二瀬だったのだ。
金色で、美しい蜜だった。
「でも、負けませんわよ」 「もちろんっす」
「き、危険な蜂ですわよ! 逃げますわ!!!!」 「蜂? 麦様も蜂ですわ。だからおそらくあの方は華……」 「華ァ!?」
「なるほど。じゃあ私も……」 「炭酸ドリンクはお腹が膨れやすいからより飢えをしのげますのよ」 冷蔵庫から炭酸水を取り出したレミーリヤはニッコリと笑う。
それに呼応して、どくり、どくり、と真っ赤な薔薇の花びらがこぼれていく。
顎門は灰野の手を引き、人型の蜜人から逃げ、寮に戻った。
人型は、二人に気付いた。 腕を伸ばし、ピシャリと灰野の銃をはたき落とした。 銃は人型の蜜人の元へと滑り落ちていく。
「ごきげんよお、貴女の姿が見えたから着いてきちゃったのよ、今日はえいりと一緒じゃないのよねぇ?」 「ごきげんよう。えぇ、一緒ではありません」