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キミへの想いを伝えられなくても 目の前で笑ってくれる。 キミが幸せならそれでいい。 明日も明後日もその先も ずっとずっとキミが笑っていますように。 でも 終わりはすぐにやってきた。
ぼくに触れるキミの手が 声が ぼくに生きる勇気をくれる。 生きていても良いんだって思わせてくれる。 ぼくはフキツな黒猫だけれど。
【5話】#ぼくすき あれから 季節は本格的に秋になり ぼくはあのコに会いに行くようになっていた。 「がっこう」から家までの僅かな時間だけれど
あったかい ぼくは覚えてる。 忘れるはずが無い あの日からずっと探していた 『大丈夫?』 ーーー会えた!!! 会えた!あのコだ!! これはテンコが願いを叶えてくれたということだろうか
フキツだったら何をされても仕方が無いの? 『それじゃ!しっかり泳げよーっと!』 身体が浮遊する感覚に包まれる。 ぼくはぎゅっと目をつむった。 ああ せめて もう一度だけキミに 『自分が落ちたくないなら、この手を離しなさい』 その瞬間。ぼくを掴んでいた手に緊張が走った。
【4話】#ぼくすき 『来ましたお馴染みどんどん橋!』 『よっ!どんどん!ww』 『どんどん落とそう!どんどん橋!』 『どんどん!ww』 『おーい。おまえ静か過ぎだろ?生きてますかぁー?』 首の上が痛い。 手足も痺れてる。 息苦しい。
『お?ケータ何捕まえたん?ってうわっ!黒猫じゃんっ!不吉ぅ~!』 『それなー。フキツなおまえは俺がセキニンを持ってハイジョしてやるからなー』 『ハイジョってwwおまえまじサイテーだなww』 『ちょっとやめなよ、可哀想だよ』 『ハイ出ました。100点マン~!』
まさかぼく本当に夢でも見てたんじゃ、、 『ねーーーっこ!』 『!』 突然、ぼくの意思とは関係なく手足を地面から離される。 首の上が痛い 息苦しい これは
【3話】#ぼくすき 突然現れたその「おおきな猫」がぼくの願いを叶えてくれるという。でも 『3つ?ぼく3つも要らないよ?』 『さて。それはどうかなぁ』 テンコの白くて長い尾が揺れる。 『どう、とは?』
それは辺りの木々をざわざわと揺らし ぼくを取り巻く空気が変わる。 『今から3つ。キミの願いをきこうじゃないか』 その何とも言えない緊張感が走り ぼくは何か間違ってしまったような、そんな気持ちが喉を突き ひとり小さく、息を飲んだ。