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『え』 『一緒に行かない?!』 『い、、、いく、、、』 ふわりとした毛並み。淡いにおい。キラキラとしたその瞳の近さに ぼくの告白は まだまだ先になる。そんな予感がした。
『好きな時に寝て好きな時に食べて好きな所へだって行けるんだ!』 良かった。笑ってる。 彼女の久しぶりの笑顔だ。 それに ふわふわしていて可愛い、、!!! 『?』 仕草も可愛い!!!
慌てて黒猫の後に続いたけれど 体が軽い。 ふらふらする。 空気のにおい。土の感触。たくさんの音。 そして 空が、随分と高い。 これは見なくても分かる。私、本当に 『、、猫に、なったんだ!!!』 これは現実?それともリアルな夢の続き?
『お、おはよう!ぼくの言葉、わか、る?』 急に背後から聞き覚えのない声がした。 『黒猫の』 そう言いかけてはっとした。 『鏡、いや。窓はある?何か顔が映るものは!』 『えっと。池なら、あっちにあるよ?』 『池!連れていって!』 『う、うん!こっちだよ!ついて来て!』
#猫の日
これは、夢。 きっと次に目を開ければ 見飽きた天井から始まる退屈な朝がまたやってくる。 『おやすみ。良い夢を』 テンコの少し楽しげな声が夜の闇に溶けて消えた。
驚いて声の方へ目を凝らすと そこには黒猫とは対照的に白くふわりとした毛並みが 暗闇からするり抜け出しこちらへと近づいてくる。 そして 『新しい門出に相応しい良い月夜だと思わないかい?』 しゃべった。
【7話】#ぼくすき こんな夜更けに家を出るなんて 私は一体どうしてしまったんだろう。 不思議と畏怖の感情はなく、ただ黙々と夜道を歩く。
次の満月まで後7日。 ぼくは2つ目の願いを叶える。 大丈夫。きっとすべてが上手くいく。 この時はそう、信じていた。