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『夏へのトンネル、さよならの出口』(八目迷)
脳内で夏映画が流れていました。カオルとあんずが本当に大切なものに気づき、それを手に入れるために駆け抜ける姿が眩しくて……。追体験した読者にも、ひと夏を一緒に旅したような高揚感が残る。しばらく余韻を味わいたい。 #読了
『黒牢城』(米澤穂信)
祝直木賞。重厚な歴史小説を読んでいるかと思いきや、気づけば安楽椅子探偵や雪密室などいかにもなミステリ的状況に陥っていて楽しい。歴史小説として武士の暮らしぶりや生き様を忠実に描くことで、本格ミステリとしての強度を揺るぎないものにしていました。#読了
『恋は夜空をわたって』(岬鷺宮)
YouTubeなどで配信中の“聴くanime”第1弾の原作小説。音声コンテンツにぴったりな「ラジオからヒロインの本音が聴こえる」システムに、身に覚えがある高校生らしい悩みがのっかり愛おしさ全開。音声→小説だと花守さんでラジオシーンが脳内再生されて〇 #恋わた
『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編5』(衣笠彰梧)
自クラスだけで行う満場一致特別試験、シンプルにおもしれえ…。1年生編からの布石を最高の舞台で使い、2年生編ではダントツの盛り上がりに。続く文化祭編も期待をもたせる内容で、まだまだシリーズを追いかけるぞと決意しました。#読了
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。結 1』(渡航)
ただの別視点なのか、それとも分岐でマルチエンディングなのか。いつもの安心感と、何が起こるかわからないドキドキが交差する新シリーズ。本編最終章で、八幡の“選択”への描写に物足りなさはあったので、この掘り下げはうれしいなぁ #読了
『恋は双子で割り切れない』(高村資本)
たしかにこれは割り切れない…! ひとつの三角関係を、主人公の純、双子の那織と琉実と、三者三様の文体で描いていきます。等身大の高校生らしい、ちょっとズルくて、でも結局罪悪感を抱いてしまうような、脆い姿のリアル感に心がざわつく。 #読了
『春夏秋冬代行者 春の舞 下』(暁 佳奈)
どんなことがあっても主を守り、共に生きる。主従関係ってなんて素晴らしいんだろう…。過酷な運命に翻弄される代行者と従者たちの人を想うこころが、日本の四季のごとく豊かな文章表現で伝わってきます。上下巻900ページかけてこれをやる贅沢さよ #読了
『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』(燦々SUN)
タイトル通りのシチュエーションラブコメとしてまず100点(これは難聴系主人公を解決するシステムなんですね)、かつ俺ガイル的な青春の苦悩まであるからすごい。ラノベとして理想的なバランス感覚で、売れているのも納得でした。 #読了
『三角の距離は限りないゼロ 7』(岬鷺宮)
キャラを作り、それを否定してきた主人公の自我の問題へとついに切り込む。この展開を待ってたよ。問いはヒイロンとの三角関係へとバチッと接続し、盛り上がりはシリーズ最高潮。次回最終巻とのことで、これはもう純粋に早く結末が見たい! #読了
『invert 城塚翡翠倒叙集』(相沢沙呼)
「どこに犯人の瑕疵があったのか?」とはらはらしながら読む倒叙のおもしろさが詰まっていました。前作で翡翠を知っているからこそ、彼女が目の前に現れるとおそろしい。靴下の存在が思わぬ形で犯人につながる「信用ならない目撃者」がベスト。#読了