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@tabigaras95820 信矢「その結果が、この店で過ごすこの時間だ。嘘の約束から始まったこの居場所が、気付いたら皆の”止まり木”になっていた」
トールの頭をわしわしと撫でる信矢。
「嘘でも何でも、やり通せば掛け替えのない価値が生まれる。これはきっと、誰にでも起こせる奇跡だ。覚えておくと良い事あるかもな?」
@tabigaras95820 信矢「よーしよし、それじゃあ一つだけな」
「俺がやった事は、”嘘”を”本当”にする事”だ。将来の夢が無かった俺は、店を持つなんて考えてもなかった」
「でも…俺は、俺の大切な人に嘘の約束をして、嘘を本当にする為に頑張った。出来る事、やるべき事は全部やった。自分で悩んだし、誰かと考えた」
@tabigaras95820 信矢「ん?俺達の惚気話が聞きたいって?今から話すにはちょっと長い話だから、またの機会にな」
有理沙「あの話は色々と恥ずかしいからやめろー!それと、お子様に聞かせるのはまだ早いぞー!」
信矢「ははっ、そういう訳だ。でも、そうだな…一つだけ何があったか教えてやろうか」
@tabigaras95820 有理沙「ライフワークだからね。勿論真面目に楽しむともさ!」
信矢「まぁ、有理沙はこういう人なんだよ。さて…お待たせしました。シーフードピラフとコーラになります」
信矢がゴウの前にシーフードピラフとコーラを置き、一礼する。
信矢「有理沙はもうちょっと待っててくれ、今焼いてるから」
@tabigaras95820 信矢「専用デバイザーも合わせて謎だよなぁ…(ピラフ用の皿にバターを薄く塗りつけてからホワイトソースを作りに掛かる)」
有理沙「”黒騎士”君にも、早い所”デヴァイザー”を渡してやりたいんだがね…」
信矢「完成度はどれ位だ?」
有理沙「ざっと8割。しかし”黒騎士”君のデータが足りないんだ」
@tabigaras95820 有理沙「パフェは食べられるのに、気温を体感する事は出来ないのかい?中々に不思議な実体なんだね…」
信矢「確かに不思議だな…。あ、ゴウ君達も飲み物が欲しいなら言ってくれ」
有理沙「さて、身体が温まった所で次は腹ごしらえだな。信矢、シーフードドリアを頼むよ」
信矢「ああ、今作るよ」
@tabigaras95820 信矢「悪いな、トール。うちの嫁が驚かせた。…ミルクティー、お待ちどおさま。砂糖入りシナモン多めだ」
有理沙「よろしい」
有理沙がカウンター席に座り、淹れたてのホットミルクティーに口を付ける。
有理沙「あぁ~…冷えた身体に染みるなぁ~…」
信矢「風が冷たかったもんな、今日は」
@tabigaras95820 有理沙「やあやあ久しぶりだねトール君、元気だったかな!(トールに頬ずりする)」
信矢「落ち着けって有理沙。取り敢えずコートは脱いでコート掛けに置け」
有理沙「ちぇー。その間にミルクティーを用意しておきたまえよー?」
信矢「言われなくても」
@tabigaras95820 信矢「店は定休日でない限り、こんな風に平常営業だ。…で、閉店したら実家に帰って。家族皆でクリスマスを楽しむのさ」
(勢いよく店のドアが開き、からんからん…と店のドアベルが鳴る)
有理沙「ああ~寒い寒いっ!信矢、ミルクティーを今すぐ!」
「…って、おお?ゴウ君にトール君じゃないか」
@tabigaras95820 信矢「良いって事よ。食材が余ってたしな」
厨房で食器洗いをしながら、ゴウに向けて返事を返す信矢。
「クリスマスってなるとな。夜はちょいとお高いレストランとか、家でご馳走やケーキを楽しむって人が多いんだ」
店内の客席は殆ど空いていて、客は少ない。殆どゴウ達の貸切といった様子である。