//=time() ?>
ラストブラックマンインサンフランシスコ。ジェントリフィケーションは追われる側にすれば恩恵より喪失。ジミーが見てるのは明らかに家に象徴される過去の記憶で、テクニカルな映像美は恐らくジミーの心象風景。盲目の老人が彼に重なって見える。リリカルにしてメタフォリカルな作劇。早く次が観たい。
ダークナイトIMAXレーザーGT。12年前この規格で観てたら悶絶死してたかも笑。何十回もみてるけど自分がアガるポイントが悉くフルサイズになってて新鮮な感動。やっぱり私はノーランのダンディズムに痺れるわ。ノンポリ監督には絶対作れない映画。本編前に流れたテネットのプロローグにも度肝抜かれた。
今日『もののけ姫』と『千と千尋の神隠し』とを大スクリーンで連続鑑賞するという奇跡体験したんだけど、些かも色褪せぬことのないクオリティの高さに慄いてる。それどころかあらゆる考察が出揃い自身の鑑賞眼も多少向上した今改めて底知れぬ魅力を感じている。特に千と千尋。とんでもない傑作だった。
『幸福路のチー』ちょっとビックリするくらい良かった。誰もが知る歴史を背景に名も無き人生を綴るって珍しくない手法と思いきや、それが現代史とアニメ表現という切り口で語られた途端リアルに心に刺さる不思議。台湾の話なのに。外国人が『この世界の片隅に』を観た時の感覚ってこんなだったのかも。
ジョンウィック パラベラム。やっぱりキアヌ良いわ。単にアクションインフレでなく、マトリックス以降最先端に至る技術見本市になってたし、シリーズの特徴である魅力的脇役という点でも満足感があった。マッドドッグさんとか板さんとか笑。フォロイさんも仰ってたけど私も次はイコウワイスが見たい!
真実。歩いても歩いても、海よりもまだ深くに繋がる系譜の作品。感心するのはドヌーヴ、ビノシュ、ホーク等トップオブトップの役者を使ってもしっかり是枝印の映画になってたこと。さすが世界のKORE-EDA!但し過去作の女性陣が抱く抗し難い悪意の表出に痺れる私としてはその点少々物足りなさを感じた。
『ジョーカー』カリスマは多数派から生まれる。大金貰って被害者面の企業トップ。老後も働ける幸せを説き福祉を切り捨てる政治家。冗談のような話がまかり通るのは映画の中じゃない。中間層という緩衝帯を消滅させて尚世界をコントロール出来るという傲慢。本作のラストに震えた自分が怖くなる。
『天気の子』やり切ったな、新海誠!あの大ヒット作の後にこれ作るってさ、大した胆力だと思うよ。正に新海誠による新海誠のための作品に見えるけどこの話は「どうしょうもないこの世界でも僕らにできることはまだあるはずだから諦めないで」って子供映画としてこれ以上ない真っ当なテーマなんだから。