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11月20日は露の作家,思想家レフ・トルストイ(1828-1910)の命日でバレリーナ:マイヤ・プリセツカヤ(1925-2015)の誕生日。文豪の『アンナ・カレーニナ』は1967年にソ連で映画化され名プリマがベツィを好演。「バレエは音楽の雰囲気の中だが映画では俳優の前に言葉があり自分の全てを従わせねばならない」
11月7日は🇫🇷の作家オーギュスト・ド・ヴィリエ・ド・リラダン(1838-89)とアルベール・カミュ(1913-60)の誕生日。コリン・ウィルソン著『アウトサイダー』で言及された2人。カミュの小説『異邦人』のムルソーの高貴な無関心と、ド・リラダンの戯曲『アクセル』の主人公の芸術至上主義的発言に毒された。
10月16日は作家オスカー・ワイルド(1854-1900)の誕生日。戯曲「サロメ」のヒロインにワイルドは共感し彼女の造型のうちに自己を投影した。過激な快楽主義者、デカダンとして、また同性愛者である彼にはしがらみの多い時代と体制。官能的人間で破壊的なサロメに社会への反発と攻撃を潜せたのだろうか。
9月27日はベル・エポックのバレリーナ,クレオ・ド・メロード(🇫🇷1875-1966)の誕生日。
本名“クレオパトラ”の絶世の美女。ダンサーとしての技量より彼女自身の持つ魅力で人々を魅了。絵葉書になった彼女はアイドル的存在で美女人気投票では優勝。世紀末の色香漂う白鳥のように優美でほっそりとした麗人。
9月1日は画家,詩人・竹久夢二(🇯🇵1884-1934)の命日。映画「夢二」鑑賞。夢現の幻想的な妖かしの映像美で放埓な夢二の恋愛遍歴を辿る。着物姿の女たちがたおやかな夢二の画のよう。芸術家の懊悩と愛憎入り混じる複雑な人間関係に当惑するが、淡谷のり子の「宵待草」が最後に流れ夢を見た後のような余韻。
8月12日は詩人,画家ウィリアム・ブレイク(🇬🇧1757- 1827)の命日。絶対的な神が子供として人の世に現れたというヴィジョンに深い衝撃を受けながら自分の人生を作品と化すことに成功した希有の人。「無垢」と「経験」を隔てる深淵を越え天国と地獄を結婚させるヴィジョンさえ抱いた。未来に生きる幻視者。
8月1日はヴィクトリア朝時代の画家リチャード・ダッド(🇬🇧1817-86)の誕生日。妖精などを主題とする浪漫主義的な作品を描くが、次第に精神を病み父を殺し、以後没するまでの43年間を精神病院で過ごした。しかし孤独ながらも特異な細密描写で幻想的フェアリーな作品世界を繰り広げたピュア100%の幻視家。
7月20日は幻想画家ポール・デルヴォー(🇧🇪1897-1994)の命日。夢現に佇む裸婦は無表情で大きな瞳を見開き焦点も合わず羞恥心もない人形のようだ。背景は駅や電車、神殿だがなぜか夢での既視感みたいな原風景のノスタルジアがある。燃え立たない硬質な冷たいエロスを放つ女はモノであり死体や骸骨に近い。
「水族館は非常に面白い。とりわけ、表情豊かに居座っている蛸、ヒトデ、貝といった連中は。それから険しい目付きと巨大な口、ポケットのような嚙み袋をもった怪物どもも。他の連中は、偏見に囚われた人間のように、耳まで砂に埋もれている。蛸の卑しい顔はまるで美術商を思わせる。…」パウル・クレー