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#そんなうちのカルデア
「リッカ、俺だ」
『仲達さん? ライネスちゃんは落ち着いた?』
「ライネス「は」な。シミュレーターエリアで未知の英霊と遭遇した。霊基パターンはモルガンに酷似。レジストコードを「トネリコ」と仮称する」
『トネリコさん……!? わかった、今ブリッジに行くね』
#そんなうちのカルデア
(今日は創立祭のフィナーレ。テノちゃんもティアお母さんもおめかしして、思い思いのゾーンで楽しんでる。わたしはというと、リーザとリリとで屋台めぐり。この日この時の幸せが思い出になってくれたらと祈りながらかじるりんご飴は、甘くて少し酸っぱかった)
#そんなうちのカルデア
(おどけて逃げ回るダ・ヴィンチちゃんは、あまりにいつも通りで。だからわたしは、ダ・ヴィンチちゃん……人造英霊グラン・カヴァッロにいつか来る『終わり』の話も、切り出せなくなっていた。焼き切れるような暑さの中、遠くに黒雲を臨みながら。今年の創立祭が、始まった)
#そんなうちのカルデア
「ち─び─ン─チィィィィ────!? アタシの愛の巣になんてことしてくれてんのよぉぉぉぉ!?」
「んー、改良型圧縮格納術式の実地テスト、ついでに創立祭モードの模様替え?」
「事前に一言断りなさいよ!?」
「それじゃサプライズにならないじゃーん」
#そんなうちのカルデア
かくして私は主に加え、主の主とそのご一家の乗馬となるに至った。
主の主の手綱さばきについては伸びしろありと評するに留めるが、すぐ無茶振りをしてくる主よりは格段にマシであろう。
私は妖精馬グリンガレット。
負担重量の軽減を心から喜ぶ、一頭の軍馬である。
#そんなうちのカルデア
私の転属に異を唱える者もいた。
都市英霊テノチティトラン殿、リッカ殿の家政婦にして自称本籍地。
滔々と我々の危険性を列挙し、難色を示すが、リッカ殿から「リリの情操教育にもいいと思うんだ」とお口添えをいただき、事なきを得る。
我々に親しむ機会を持つ必要性を痛感。
#そんなうちのカルデア
次いでお二人のご息女、リリ殿こと九紋竜エリザ殿にもご挨拶する。
子供英霊らしく天真爛漫だが、「きばとつげき」だの「じゅうりんせん」だの、やや語彙が戦闘的にすぎるきらいがある。
主も主で殲滅戦の大切さを語り始める始末。
リッカ殿も双方へのツッコミに余念がない。
#そんなうちのカルデア
かくて私は、主の主たるリッカ殿のご家族に挨拶に行くことになった。
まずは、ほぼ伴侶であるところのエリザベート・バートリー。
トイレとか大丈夫なの、という問いに、主はおおざっぱに請け負った。
赤兎殿あたりにフォローを頼んでおくことにする。
#そんなうちのカルデア
「よかった」
「何がいいんだよ。よかねえよハラペコ女」
「ハラペコじゃなくてハコベラ。みんながみんな、誰かのためを思ってしたことなら……それが掛け違ってへんてこになったのなら。改めてそれをほぐせば、きっと丸く収まるから」
#そんなうちのカルデア
「言峰綺礼──!」
「昼食かね、バートリー繁縷六花。烹炊班スタッフの靴を撮るなら、それなりの準備をしておくことだ。ランチタイムの忙しさは君自身熟知しているだろう」
「ご忠告どうも。相変わらず最悪のタイミングで出るんだね、まるで測ってるみたいに」