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#マシロ先生の事件簿
「聖園……全て奪われたから奪っていいなんて理屈、あっていいはずないだろう。自責でよほど惨めになるだけだって、お前もわかっているはずだろう。許すことができなくても、どこかで止めなきゃいけないんだ。そんな不幸になるだけの無限ループなんて」
#マシロ先生の事件簿
「どんなダンジョンだよ」
「こんなのだよ。誰も全貌は把握していない……もしかしたらマダムはしてるのかもね」
「だったら尚更時間はかけられないな。すまんがこき使うぞ」
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(錠前の告白は凄絶なものだった。生贄として育てられていた秤、アリウスを牛耳るマダム・ベアトリーチェ。秤を生贄にする儀式は、明日にでも行われるという。──今夜は長い夜になりそうだ)
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(百合園が幻視した赤い肌の魔女、そしてアリウスの最奥に位置する聖堂。一方、怪しげなメールに呼び出された私の目の前に立ち塞がったのは、錠前サオリだった)
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(時間は少し遡る。錠前たちは、同胞にすら追われていた。秤が自らアリウスに降っても、ベアトリーチェなる者の手は休まらず、彼女たちはあえなく銃火に倒れようとしていた)
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『私も錠前のDJ、見たいしな。早瀬もそうだろ?』
「ええ。──サオリさん。アズサちゃんに出来たことなら、あなたにもきっとできるはずです」
「アズサにできたこと……そうか。彼女も、今の私と同じ気持ちだったのだな」
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『あいよ。戒野、頭の上を借りるぞ。早瀬は戒野の直掩。錠前、お前が攻撃の主体だ。槌永は錠前を火力支援。秤はヒーリングで二人のサポート! 七囚人に、今時のアリウス勢の力を見せてやれ!』
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『どんな真髄だよ!』
「ですが、敵防御系、心拍数とも向上しています。あの呼吸には、実際に敵の能力を向上させる効果があるようです」
『単身戦闘に特化した七囚人か……』
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『第四の七囚人……!』
「つくづく七囚人に縁があるんですね、先生は」
『好きで宴を作ってるんじゃないけどな。早瀬、敵の防御系は?』
「特殊装甲と推定。サオリさんなら優位に立てるはずです!」
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「先生、あれは!」
『あの体格なら重量級、いや、男子とやっても勝てる。──スケバン勢力の黒幕は、最初からこいつが本命だったんだ』
「戦力の逐次投入なんて下策だと思っていましたが……そういうことだったんですね」