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この少女、名を氷垂《つらら》という。
本名ではない。
顔立ちなどからすると、年の頃十五、六と見受けられるのだが、実のところ二十歳を迎えた源三郎より二つも年上なのだ。
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「それで源三よ、何がしたい?」
「塩田の一揆勢の対処を、それがしにお任せいただきたく」
「一揆?」
「青木の、子檀嶺城に……」
「おお、あの古城か。そういえば、あそこには何の手も打っておらなんだ」
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『若様の武運長久を祈願するのが、あたくしの役目ですからね』
そう理屈を付けて、氷垂はできるだけ夫の傍かにいようとする。
源三郎の「武運長久」の為に役立つならば、自ら山を、里を、戦場を走り回る。
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自分自身はまだネット小説大賞の公式サイトを見に行けていないのですが、拙作が一次選考を通過しているとの情報を頂戴致しました。
有難いことにございます、有難いことにございます。
「お主も砥石へ行くか?」
氷垂は口惜しそうな不満そうな顔を作った。
「心引かれますが、若様が砥石のお城に入ったと殿様に伝える所までが、今日のあたくしのお仕事です」
源三郎も口惜しそうな不満そうな顔をした。
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「あたくしが若様の足手まといになるとでも仰いますので?」
頬を膨らませた氷垂へ、源三郎は、
「逆だ。私がお前の足に追いつかない」
真面目顔で言ったものだ。
背後で源二郎が肩を小刻みに震えさせていた。
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王様は「信頼している将軍」が取り仕切ってる「軍隊の方針」に余計な口出ししちゃいけないンです。
だって、信頼してるんでしょ? だったら任せとけば良いんですよ。
【謀攻篇 第三】
「チャラ孫子~もしも孫武さんがちょっとだけチャラ男だったら~」
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訓練が行き届いていない兵士達は正しく隊列を組むことができない。
経験の少ない兵士達は戦場で自分がやるべきことが判らない。
彼らは自分のすべきことも戻るべき部隊も判らぬまま、自分の周囲の動くあとを追いかけて動く。
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杉原四郎兵衛は逃げた。
「オタクラこくでねぇ! なんで俺が山猿に頭を下げなけりゃなんねぇンだ!」
吠ほえて、杉原四郎兵衛は塩田平の中を逃げた。
つまり、真田から逃げると言いながら真田の勢力内に残り続けた、ということでもある。
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皆、疲れていた。腹を減らしていた。
先導の者に、
「あとどれほど歩けば良いのか?」
と問う気力も湧かないぐらいに心身が萎えている。
何も考えられないから、何も考えずに、ただ前を行く者の尻の後に付き従って、山道を這はい上る。
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