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「一くんは下がってて!」
鈴のように凛とした声が聞こえ、ここは汚らしい世界だというのに視界いっぱいに純白の髪が靡く。
その光景に少し目を取られてしまい、足がもつれて転んでしまった。
「でも、まだ、こんな僕でもまだ守れるものだってあるはずです!たくさん泣きました、現実から目を背けようともしました、でもそれじゃ、グランツくんに顔向けができないじゃないですか!だから僕はもう大丈夫なんです、僕はもう大丈夫です一ノ瀬さん」
「俺ちゃんとキスでもしよっカ?そしたら嫌悪感〜っていうツヨーイ感情で刀空くかもよ??」
ニヤリと眼前でロベリアが気味の悪い笑みをこぼす。新しいおもちゃを見つけた少年のように、無邪気に楽しそうに告げる一段とその言葉を気持ち悪く感じさせた。
「ゔぁ゛…は」
どろりと喉の奥からこぽこぽとサイフォンの中を上るコーヒーのように血液が溢れ出し、天使の服を汚していく。
腹は熱く手のひらはじんと冷たくなった行く。
あの槍と言うには些か違和感のある太い槍で突かれたのだと、すぐに理解した。
「…ひゅ…カヒュ…」
変な音に視線を上にあげると、自分以上にだらだらととめどなく吐血し、細い腕で自分の首を絞め止血をしようとしている人型の天使が目に入った。
そしてそれは長く鋭くとがった形状に変化していった。
お前の心臓を一撃で射止めれるように。
グッとグリップを握り締める。
「レイピア……ですか。」
先程まで天使であった神獣が声を出す。