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「さよなら...アヴァールさん...さよなら。ロヴ
「アヴァール...様...」 うっすらと目を開けると私を庇うようにして立つ彼の背中が見えた。
火の玉とナイフの刃が触れ合う。 瞬間、火の玉はナイフの刃に吸い込まれるように面積を横に広げながら灯りを消した。
「許さないって言ってるのよ!!!!」 「あは!!そんなこといって!これは戦争なんですよ!何甘ったれたこと言ってるんですか!!!」 「許さない許さない許さない!!!あんただけは絶対に!!!!!!!」
ぱたりと。 美しく。 花がつぼみを閉じていくように。 彼女が地面に倒れた瞬間あたいの時間は正常に戻った。 それでもあたいは倒れた彼女を見ることしか出来なかった。
「それでも僕はみんなとまたご飯が食べたいから!!!!」
来年の春。その時期に彼がまだ僕達といることは分からない。 それでも今この時間を信じて、僕達は未来の約束をした。
「あはは、少し恥ずかしいですね、さぁ行きましょう!」 パンフレットを片手に3人はドームの中に入っていった。
「今日は特別な日なんだ」
「・・・僕が生まれたところにおいでよ」