うじいえ こう🔔web物書き〜ノベルアッププラスで「新進気鋭の盗賊王をよろしく！」連載中〜さんのイラストまとめ

「のう、ミース。カジノに行きたいから城の宝物庫から適当な額取ってきてはくれぬか？」
「今忙しいので、すみませんがご自分で行ってきてください」
「そんな…！頼む！
今月は宝物庫出入り禁止と言われて自分では行けぬのだ！」
「寧ろ毎回負けて帰ってくるのによく今月だけで許されてますね……」

「うぅ……
ああ、そうだ！
クレア、お前いつも自分が清い乙女だって言ってるよな」
「ええ、もちろん！」
「ユニコーンに乗って証明してくれよ」
「…」
「おい、何とか言え」
「き、既婚者ですもん！」
「私もだよ！
はあ…コイツどうするんだ？
うちじゃ誰も乗れないぞ」
「今日の晩御飯ですかね」

「アル〜、この間どんな動物でも直ぐに乗りこなせるって言いましたよね〜」
「ん？ああ、言ったな」
「乗れなかったら何でも言う事聞いてやるとも」
「ああ、それがどうかしたか？」
「それでは乗ってください。カケルさんにおねだりして買って貰った『ユニコーン』です！」
「おい、狡いぞ！！！」

「亜人や魔物って何かの動物に似ている事が多いが、パンドラってそれどういう種族なんだ？」
「色んな生き物が混ざりあったスープみたいな感じかな。やろうと思えば耳や尻尾、角も生やせるよ〜」
「ほんとか！？
キリンとカバが見たい！」
「もっと可愛いのじゃなきゃ嫌！」

「ふふん！どうでありますか、この人間体のプロポーション！」
「ふっ」
「何処を見て勝ち誇った笑みを浮かべているでありますか！
メイも我が家ではかなり小さいほうでありましょう！？」
「だからこそ、子供体型以外に勝ったことが嬉しくてしょうがないの……！」
「なにも泣かなくても……」

「なあ……研究室の菌が全て正体不明の細菌に駆逐されたんだが……」
「納豆菌ってこんなに増えるんじゃな……まあ、人体に害は無い……」
「そもそも原因はなんだ……」
「今日の朝食じゃな」
「？？？」

「なあ、アル。久しぶりに納豆が食いたいんだ。作ってくれ」
「良いけど、なんだそれ。
どうやって作るんだ？」
「知らね。パックで売ってる所しか見たことない」
「何処で食ったんだ……？」
「地元」
「うちの国？」
「違う、こっちに来る前」
「？？？」
「なあ、頼むよ」
「せめて概要教えろよ！」

「街を焼くのも飽きて来たな。なんか面白おかしい方法ないか？」
「それなら、ちょうどここに既存の抗菌薬に耐性がある新種のウィルスがあるんだが、ばら蒔いて来ても良いかな」
「俺らが罹ったら治せる様にちゃんと薬作った？」
「もちろん！」
「OK、ならそれで行こう」

「ね、ね、勇者くんって盗賊でしょ？今までどんな悪い事してきたの〜？」
「別に大した事はしてねえよ？そうだな。
城塞都市に外から伝染病で死んだ死体放り込みまくったり、他国を攻める時に農地や病院全部燃やしたり、国ごと洗脳してそのまま居座ったり」
「めっちゃやってるし、思ったより悪い！」