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菜虫蝶と化す[3/16-20]
厳しい冬を耐え過ごした蛹が羽化し、うつくしい蝶となって羽ばたく頃。菜虫とは大根などの葉につく青虫のことを言います。
「ぼたもち」3/20の春分の日、春のお彼岸にはぼたもちを食べる習慣があります。
草木(そうもく)芽生え出ずる【3/1-4】
道ばたや山々、そこかしこで薄みどり色の新芽が見られる頃。この頃に降る雨は芽が育つための大切な役割を果たしています。
「ひなの袖」薄く伸ばした求肥で餡を包み、お雛様の袖を表した可愛らしいお菓子。
霞(かすみ)始めてたなびく【2/24-28】
大気中の水滴や塵が増えて遠くの山がぼんやりと霞がかって見える頃。古人は棚引く霞を山々の衣装にたとえ、様々な和歌に歌いました。
「春霞」道明寺粉を混ぜた葛餅で餡を包み、春の霞を表現した。
魚(うお)氷に上る【2/14-18】
湖や川の水が温み、割れた氷の間から魚が飛び跳ねる頃。水中をのぞくと魚の姿が見えることが多くなってくる。
「水面」練り切りの小石、寒天の魚を白と透明な寒天で固め、春の川を表した。
東風(はるかぜ)氷を解く【2/4-8】
春の風が冬の間張りつめていた分厚い氷を解かし始める頃。東風とは春風のことで、「こち」とも呼ばれる。
「梅つぼみ」春を待つ梅のつぼみ表した菓子。梅は「春待ち草」「風待ち草」とも呼ばれる。
雪下麦を出(いだ)す【1/1-5】
厚い雪の下で麦が芽を伸ばす頃。一見さみしい風景の中でも見えないところで新しい命が芽生えている。
「花びら餅」求肥で味噌餡とゴボウの甘煮、薄桃色の羊羹を挟んだお正月の伝統的な菓子。
麋(さわしか)角落る【12/27-31】
大鹿の角が抜け落ちる頃。メスを取り合うために大切な武器となる角は毎年生え変わります。大きな角が抜け落ち、春までしばらくの間頭は軽くなります。
「寒椿 」椿の花を表した練り切り。山茶花よりも丸くふっくらとした感を出した。
鮭の魚(うお)群がる【12/17-21】
鮭が産卵のため川を上っていく頃。海で育った鮭は生まれ育った川へ戻り、産卵を終えると力尽きて死んでしまいます。
「初氷」道明寺を入れ固めた錦玉羹で池の水面に張った氷の様子を表した。
虹隠れて見えず【11/23~26】
日差しが弱まり雨も少なく乾燥するため、虹が見られなくなる頃。この乾燥を利用し、収穫した農産物で保存食を作ります。
「柿衣(かきころも)」干し柿に栗餡と白餡を挟み秋の実りをふんだんに生かした菓子。
蟋蟀(きりぎりす)戸にあり【10/19-23】
戸口で秋の虫の声が響く頃。電気を消し、戸を開けて耳を澄ましてみると小さな虫達の歌が聞こえてきます。
「ゆべし」旬のくるみを使った餅菓子。もともと保存食として食べられており、地方によって形も様々。