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わがし七十二候さんのイラストまとめ


日本の七十二の暦を季節の和菓子と共にお伝えします〔絵と文:漆原さくら@cherryandclove1〕 無断掲載・使用はご遠慮ください

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山茶(つばき)始めて開く【11/8-12】
“つばき”と読みますが、サザンカがピンク色の花を咲かせる頃。暦の上では冬の始まりです。「たき火」という有名な童謡にも登場しています。

「山茶花」練り切り製。 椿と差を付け、似たような花同士も特徴を捉えて表現する。

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霎(こさめ)時々降る【10/30-11/2】
ぱらぱらとすぐ止むような小雨が降る頃。この秋の末から冬の始め頃に降ったり止んだりする雨を「時雨」と言います。

「初時雨」黒砂糖を加えたきんとんで小雨に濡れた秋の大地を表した。

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蟋蟀(きりぎりす)戸にあり【10/19-23】
戸口で秋の虫の声が響く頃。電気を消し、戸を開けて耳を澄ましてみると小さな虫達の歌が聞こえてきます。

「ゆべし」旬のくるみを使った餅菓子。もともと保存食として食べられており、地方によって形も様々。

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鴻雁来る【10/8-13】
ツバメと入れ違いで雁が北国から飛来する頃。遠くシベリアから海を越え、毎年始めに訪れた雁を「初雁」と呼びました。

「初雁」桃色と白色の餡をまだらになるように混ぜ合わせ白餡を包み、鳥型の押し印をつけた。

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水始めて涸るる(かるる)【10/3-7】
田んぼの水を落とし乾かして稲穂の刈り入れを始める頃。この時期はとにかく大忙しで、子どもも老人も皆で稲刈りを手伝いました。

「月うさぎ」月に居ると考えられていた兎を表したお饅頭。

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虫隠れて戸をふさぐ[9/28-10/2]
虫たちが冬ごもりの支度を始める頃。実際にはもう少し寒くなってからですが、蛹になったり木や土に潜ったりしてそれぞれ寒さに備えます。

「栗きんとん」栗に砂糖を加え炊き上げ、茶巾絞りで栗の形にする。

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雷乃ち声を収む[9/23-27]
夕立を伴う雷が収まる頃。入道雲はいつの間にか無くなり、たくさんの小さな雲が群れをなす鱗雲が現れます。

「麩焼き煎餅」もち米が原料の生地を薄く焼き、秋の七草の<葛・おみなえし・ふじばかま>3つを砂糖の装飾で描いた。

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鶺鴒鳴く【9/13-17】
鶺鴒が鳴き始める頃。町中ではあまり見かけませんが、水辺を好み、川の上流に行くと出会うことができます。

「ききょう」紫色と白色の練り切りで桔梗の花を表した。桔梗は秋の七草のひとつ。

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草露(くさのつゆ)白し【9/8-12】
朝晩の気温差により朝露が白く涼しく見える頃。

着綿/重陽の節句<9/9>では前夜に菊を綿で覆い夜露と香りを移しとり、翌朝その綿で体を拭うと長寿を保つと信じられてきた。

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禾乃ち登る(こくものすなわちみのる)【9/3-7】
稲が頭を垂れて実りの季節を迎える頃。「登」はここでは実るという意味を表します。5月には青々としていた田んぼも黄金に色づきます。

嵯峨野/名月で有名な京都嵯峨の原に浮かぶ月を表す。

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