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@3s0W3NFmp7ibEo3 何かを言おうと動いた唇は、だが。
形有る物を吐き出せはしなかった。
きっと暖かであろう感触に息を、声を飲み。…間を置いて。
@3s0W3NFmp7ibEo3 「いいえ。
わたくしの欲しい力など…一つしか有りません」
彼女には、どう見えるのだろう。
これが毒であるというのなら。
「ただの、何も出来なかった小娘が。
もう一度前を向けるだけの気持ちです。
…甘えてしまう。此所でずっと…此のままで良いと思ってしまう、私が」
私自身が、毒の源だ。
@3s0W3NFmp7ibEo3 ――カチャン。
手にした陶器が音を立てた。
…辛うじて、落としたりはしなかったものの。
…やや、有って。
「…光里様。
時には、わたくしにも厳しくして下さいまし。
でないと…誰かの力に頼らねば出来ない事と。
ただ誰かに甘えてしまう事との線引きが。
出来なくなってしまいそう…ですの」
@sJmlZRhoQS7m35j 「む。
…済まない。にぁは、地球語は、もたっと。苦手だ。
――じゃ、なく!」
つい、真面目に返答したが。直ぐ様我に返り。
…低い、低い体勢を取る。ギリギリと全身のバネを軋ませて。
「もう一度、言う。
余計な真似を、するな、よ、悪童が。」
「其処の、男。」
カタコト?な、バイロンの言葉。
市民に動揺が拡がる中を抜けてきたのか、息の荒い帽子の少女。
「…関心しない、真似だ、な。
今、避難誘導…中だ。おかしな、騒ぎは…起こすな。」 https://t.co/MUfsPu0KYO
@3s0W3NFmp7ibEo3 「…そう…ですか。
やはり、お強いですわね」
少しだけ目を伏せる。
普段なら、気に留めないのに。
「ぇ、えぇ構いませんが…
この部屋、お酒はございませんわよ?珈琲でも宜しくて?」
直ぐに顔を上げた。
その上で、彼女の答えに関わらず湯を沸かし始めるだろう。
自分に、気付けが欲しくて。
@3s0W3NFmp7ibEo3 はたと、その声に気が付かされた。
立ち上がり、扉へ向かおうとして…
あぁ駄目だ。とてもじゃないが、見せられる顔じゃない。
大慌てで最低限身支度を整えてから応対する。
「光里様?
お帰りなさいまし…ご無事で何よりです。
通院の方はもう宜しくて?」
@sJmlZRhoQS7m35j 「多い。が…!
闇虎族の、戦士は…義を、忘れん、ぞ!」
物量差に押され、傷付き、それでも。
構わず爪を振るい続ける。
…事態に何らかの変化が起きるまで。
🎀お嬢様実力テスト🎀
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「思った程じゃ御座いませんわ!?」
「そりゃ、あくまで政治家の娘でしょ?」