//=time() ?>
「砂の惑星」という映画があってな。「スティングがパンツ一丁」「空飛ぶデブ」「でっかいワープ虫」みたいな細部が強烈すぎて、さっぱり話の内容を覚えていられないんだ。「ホドロフスキーが頓挫」というのもあるな。
「ハッハッハッ! かに道楽へようこそ!」
ものすごく上手い絵だけど、どういう状況なんだ。
オフィス街を昼時歩いていると、よく誇らしげに社員証のタグをぶら下げているサラリーマンの方々とすれ違うのだけど、ひょっとすると2000年後とかではこういう扱いで教科書に載ってるのではないか。逆に名家奴隷の首輪に憧れた手合いも多かったのではないか。昼メシ食べつつそう思うのだ。
タツノコのエアブラシの驚異はドット絵で言うとカプコンのここらへんだと思う。この青、この黄色、この緑…16色でポチポチ打つのはみんな同じなんだ。グラデの細かさやリアルな描写なら他でもやれてたと思う。でもここまで「色味で魅せる」ドット絵というのは当時どこの会社も真似できなかったと思う。
こういうのってみんな「タツノコみたいなエアブラシがやりたかった」んだと思うんだ。けどあそこまではできない。それくらいタツノコのエアブラシはずば抜けて綺麗だ。なぜかって、瞳のハイライト一つにここまでこだわる吉田竜夫が見てるんだもん。暗い場所へのほんの一吹き。ハイライトの妙味だ。
バビル二世の「3つのしもべ」について「怪物くん」の影響では?と書いた瞬間に桃太郎、西遊記、キャプテンフューチャーを指摘されて、普通にそっちかもなあと思う午後2時。
凝りに凝ったデザイン、色、キャラクター…この「すげえ絵見せてやるぜ」みたいなノリが吉田竜夫の死後パタッと途絶えたのを覚えている。もちろんタツノコは全力を挙げていたと思う。けどやっぱあの徹底した気迫のようなものは二度と戻らなかった。美しい幻のように。
(目撃者の証言を元に描かれた風の谷のナウシカ)
(この人、メガネ上下逆じゃないかしら…)