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「サラの柔らかな香車」橋本長道
天才は、いる。
凡人はその圧倒的な才能を前に涙し、悔しさに唇を噛む。
将棋界を舞台に、天才と凡人、才能と努力の結晶が火花を散らす。
おすすめしてもらった作品で、普段読まないジャンルだがとてもおもしろかった。
将棋に詳しくない人でも楽しく読める。
#読了
幾重にもつらなった松の木のあわいから、朝焼けの紅がこぼれている。北森七海は春の朝を思い切り胸に吸い込み、一気に吐いた。
「サラの柔らかな香車」の続編、「サラは銀の涙を探しに」の書き出し部分。
才能とは? 人生とは? 追い続けた青春の壮絶なる帰結を見届けよ!
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神は一度死ぬ。しかし必ず蘇る。一手の違いと些細な意味の差を携えて。
「サラの柔らかな香車」(橋本長道/集英社文庫)
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2011年に小説すばる新人賞を受賞した青春将棋小説です。
将棋小説「サラの柔らかな香車」(橋本長道/集英社文庫)の冒頭書き出し部分。
「おねがいします」
対局室に二人の声が同時に響いた。片や若いというよりは幼さを感じさせる、少女特有の甘い声。片や大人の女性の落ち着きが漂う、囁きのように密かな声。
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#橋本長道 #サラの柔らかな香車 #集英社
女流棋士の萩原塔子。共感覚を持つ異国の少女サラ。天才と紹介されてきた北森七海。フリーライターがノンフィクションという形で、彼女たち3人の今までの人生を描く。将棋の天才とは才能なのか、それとも…。
広がる景色が鮮やかで読後は爽快。
#読了
『サラの柔らかな香車』読了。将棋については駒の動かし方を知ってる程度の知識しかないけど、そんなこと関係なしに面白く読めたし、素直に感動した。なんていうか「才能とは何か」を考えさせられたし、将棋に限らないけど何かにここまでのめり込んだらそれはもう人生だな、と感じました。おすすめ。