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【58】目が合うと、ジェフは泣きそうな顔をしていた。小さく「I’m sorry」とつぶやくのが分かった。スペイシーはまだスティーブを蹴っている。先生はこない。本当に手遅れになると思った。――理不尽すぎた。なんでタイヤ跳びを四年生がしちゃいけないのか。 #向山貴彦 #金網の向こう
【52】場所は六年生の領分のタイヤ跳びのところ。日中、唯一日陰になっている部分なので、六年生のたまり場となっていた。向かう途中、あまりに怖くて泣いているやつもいた。最初に問題を起こしたのはぼくだが、不思議とそれは誰も責めない。それもここのルールなのだ。 #向山貴彦 #金網の向こう
【45】リンとクラスの女子数人が止めに入ってくれたが、スペイシーはリンも泥水に放り込んだ。やっと女子の一人が先生を連れてきてぼくは医務室に運ばれた。そのままその日は家に帰ることになったが、親にはタイヤ跳びから落ちたと話した。それもルールのひとつだった。 #向山貴彦 #金網の向こう
【44】タイヤ跳びは女子はやってもよかったが、男子は六年生の縄張りとされていた。そこにぼくが踏み込んだので、いきなりロドリゲスの子分で六年生のスペイシーに放り投げられた。泥水の中に落下したぼくをスペイシーは何か叫びながら蹴りまくった。 #向山貴彦 #金網の向こう
【43】一年の大半が過ぎた頃、ぼくはきっと少し調子に乗っていたのだと思う。――やってはいけないことをやってしまった。前述の美少女のリンたちがタイヤ跳びで遊んでいて、「一緒に遊ばないか」と誘われて、喜んでジェフに注意されたことを忘れてしまった。 #向山貴彦 #金網の向こう
「わたしの思い出写真」 ある夏のお盆、母校の小学校に行ってみたときのお話。 #のり漫 #小学校 #タイヤ跳び #築山