多聞院英俊『だーっ!?!
筒井順慶殿は不審、不審、何故に明智殿に出した援軍を引っ込めたのか!
昨日は明智殿に合力して河内を攻めると噂に上がれば今日は郡山城で切腹しただの、いや援軍の催促にきた藤田行政に腹を切らせただの奇々怪々だ!』

筒井順慶「儂にも判らんから困っとるのだ」

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多聞院英俊『葉柴藤吉(羽柴秀吉)が備中から凄まじい勢いで摂津国へ移動している。徳川家康殿に限っては、もう近江安土城に到着したらしい!
大和郡山では、筒井順慶殿が国中の与力達を集めて血判起請文を押させたらしい…』

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筒井順慶『え、明智んとこの藤田行政が来てて出陣しろって?
追い返せそんなモン!
え、与力の井戸が槇島城に入った?
あ、ごめん藤田さん呼び戻して…

何!尼崎に秀吉軍が到着?
よし、羽柴殿に使者を出せ

我が軍の方針?…籠城だ』

多聞院英俊「心苦しいなあ…。」

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『松永弾正が昨日、十月十日に滅んで…それが十年前に東大寺大仏殿を焼いた日であり、弾正が仏を焼いて我が身も焼いた事は先に述べたが…実は、大仏殿が焼けた翌日奈良には雨が降り、そして今日も雨が降った。
 不思議な事だ』

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『十月九日、信貴山が燃えてた。
 目出度い目出度い!松永は永禄二年以来、大和の神社仏閣を焼いた。その報いじゃ!』

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『この頃、天空に巨大な箒星が現れました。世が乱れる兆しかと、朝廷では彗星調伏の加持祈祷等が行われておりました』

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