十月に即位した光仁天皇の血縁が親王・内親王となり、井上内親王が立后されました。
諱が山部王で後の桓武天皇、酒人内親王・能登女王・弥努摩女王が光仁の皇子&皇女ですね。後は関係が不明な人もいますがおおむね志貴皇子系の方々かと。
この段階では酒人内親王だけ「内親王」表記なんですね。

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天智天皇の孫で志貴皇子の子、白壁王が即位して第四十九代光仁天皇へ。皇統に天智系が返り咲き。
同時に白い亀献上により宝亀に改元。
即位年齢が歴代最高とのことですがもっと長生きしてくれてもよかった。「大伴氏の小春日和」と形容されたよき時代…(東北などは不穏アリ)

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記事は省きますが五月六日は天智天武の六皇子による吉野の盟約の日。

結果として天智系志貴皇子ひとり勝ち状態だけど本人の知らないところで皇統の祖になってビビったろうね。

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. 『采女の袖吹き返す飛鳥風 都を遠みいたずらに吹く by 志貴皇子』

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霊亀二年八月十一日
二品志貴親王薨。遣從四位下六人部王。正五位下縣犬養宿祢筑紫。監護喪事。親王天智天皇第七之皇子也。寳龜元年。追尊稱御春日宮天皇。

志貴皇子の忌日でした。
子の白壁王が即位して宝亀元年に春日宮天皇に追号。

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石走る垂水の上のさわらびの
萌え出づる春になりにけるかも

石激垂水之上乃左和良妣乃毛要出春尓成来鴨
志貴皇子( 万葉集 巻8・1418 )

滝、石、早蕨。
水源と山の女神、春の女神。
奈良時代には姿を消した翡翠信仰、
こんな形で「みどり」の魔力の
面影を伝えているのかも。

今日はみどりの日。

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桓武早良兄弟から入った身なので天智まで遡る前段階で志貴皇子の存在がありました。
万葉歌の印象が強いですが、逆にいうと事績の多い人物ではないですね。
芝基or施基or志紀の表記もあるけど個人的に「志貴」が好き。

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萌 石
え 走
出 る

る 垂
春 水
に の
  上
な の

に さ
け 蕨
る の



岩を走り 垂れる滝のほとり
蕨の芽の 萌え出る春に
なったのだなあ


高岡市万葉歴史館
8/21(水)~10/7(月)
トークイベント9/22(日)サイン受付

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