『栄花物語』「根合」より中宮・章子内親王が藤原師実に贈った五節の女童用装束。

「中宮より童の装束たてまつらせ給へり。紅の打ちたるに、菊の二重紋のその折り枝織りたる衵、蘇芳の汗衫、竜胆の上の袴。みな二重紋なり。打ちたる袴など例のことなり。瑠璃を紋に押しなど、いみじう尽くされたり。」

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