から1週間ほどしたある日、トライ・ヘッドのホームに、意外な人物が訪れる。

「今から3日後、我々はリィナと共に、このポイントにいる」

「あの方は……リィナ様の幸せを、心から願っておられる方なのだ」

(続)

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「……済まない」
そこまで聞いて、兄さんが顔を蒼白にして頭を下げる。
「き、気にしないでッ!?現に今、こうやって無事なんだから。ねッ?!」
「いや無理だろうッ?!」
「……うん、ごめんなさい」
確かにこの内容で気に病むなという方が難しい。
(続)

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『リィナ、私だ。入っても、良いか?』
「兄さん?どうぞ。……えっと。何か、ご用?それに、その書類は……?」
「あぁ、こちらはまだいい。……落とし物を、届けに来た」
「おとしもの?……ッ?!」
数枚の紙と並べて机の上に置かれたパスケースを見て、息を吞む。(続)

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「……」
割り当てられた部屋を出て、リィナの部屋を目指す。
だが、その足取りは重い。
答えは見えた。だが、だからこそ"その先"に躊躇を覚えてしまう。
「こんなにも臆病者だったのか、私は……」
足を止め、溜息を漏らす。
(続)

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リィナが、目を覚ました。
あの子はトライ・ヘッドに拾われてから今まで、記憶を失っていたのだという。
急速な記憶の回復に際し、情報の整理と負担の軽減のために意識を閉じていたのが丸一日に及ぶ眠りの原因ではないか――
事情を聴いたロシリア殿の、それが結論だった。
(続)

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「此方特務部隊ZOO“献身鯨”、要請により“支援”に入ります!」
「洞察さんと優雅さんがいるなら、尚更支援しないと!……今回は砲でなくチェーンソーで道を開きますよッ!」 https://t.co/LUwCQpTXJb

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「ひとまず、離脱はしたものの……どうしたものですか」
「クルスト様、その……」
「……先程眠ってしまって、まだ目を覚まさん。呼吸は安定しているようだが、全く起きる気配がない。
いずれにせよ、この状態で戦闘は不可能だ。どうすればいい。どうすれば……ッ!」

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GT「隊長、よろしかったので?」

『違和感なく救援に向かえるのは、我らの機体が適任です
制空権確保後、速やかに離脱…速さの勝負になりますよ…!!』(ルーズランス卿…。どの星も自由に行き来するというのは、難しい事、ですね…!!) https://t.co/aMdHSgc5yt

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