かえるのもり文庫さんのプロフィール画像

かえるのもり文庫さんのイラストまとめ


創作サークル「かえるのもり」広報アカウント。
詳細は固定参照。
絵はイラストレーター猫町縞@Katzenauge2が担当。
文責は稲葉青@aoshibuddy178
kaerunomori.fanbox.cc

フォロー数:2 フォロワー数:12

③ 石斎【セキサイ】
〈加賀知との関係性〉
ひとりの人間の若かりし頃と老い先。
本来、会うべくもない過去と未来が交錯するのは、彼の身に流れる血のなせる業。
肉の器を離れ、幽魂として彷徨することを可能とする力が、時にありえざる邂逅を生み出します。

1 2

③ 石斎【セキサイ】
〈真人との関係性〉
育てば恋仇になると知れた真人を可愛がったのは、純粋な親心からでした。
みずからの血筋を残すことになど本当は執着のなかった彼。
欲しかったのは、心から大切にできる家族だったのかもしれないと、彼は真人を通して気づくのでした。

1 1

③ 石斎【セキサイ】
〈水無瀬との関係性〉
おのが身も魂をも焼きつくして構わないほどに水無瀬を愛していながら、それを表に出すことはなかった彼。
反魂により本性が剥き出しになってなお、想いを告げるまでに時を費やしたのは、彼女を損なうまいと念ずるが故のことでした。

1 1

③ 石斎【セキサイ】
〈業化〉
反魂後しばらく、実の定まらぬ幽的としてすごしていた彼は、ある日を境に肉の器を備えた天狗と化します。
それは妖としてみれば成り上がり。
しかし亡魂として虚しく消え逝くことは許されず、浮世に永らえる身となったことを意味していました。

1 2

③ 石斎【セキサイ】
〈反魂〉
死後、彼は水無瀬の手により喚び戻されます。
ただし、彼女が用いたのは外法中の外法。
喚び返された者の魂魄までも無に帰す、二度とは使えぬ術でありました。
一度でも黄泉返れば、すべてが失われると承知の上で彼は水無瀬の声に応じました。

1 1

③ 石斎【セキサイ】
〈老年期〉
二度目に帰郷した彼に居所はありませんでした。
やむなく彼は山に庵をひらき、気侭な隠棲をはじめます。
生き飽いた彼は気まぐれに自身の老い先を占いました。
六十年後に女を得、以て瞑すと告げられたのは彼が還暦を迎えた頃のことでした。

1 2

③ 石斎【セキサイ】
〈壮年期〉
亡き妻の遺志を汲み、彼は里の女と私通を繰り返します。しかし待望の子はなせず、女の屍が積みあがるばかり。
業を煮やした彼は、またしても里を出奔。
京を経て上方で暮らしはじめます。
以降、五十を過ぎるまで里には帰らずじまいでした。

1 1

③ 石斎【セキサイ】
〈青年期〉
里を抜けた彼は三十代の半ばまで江戸で暮らします。
空疎な歳月を過ごし、やがて帰郷した彼に与えられたのは若い妻。
幸せも束の間、彼女は初子を死産したのち、みずから縊死します。
それは妻の遺言を果たすべく足掻く日々のはじまりでした。

1 1

③ 石斎【セキサイ】
〈思春期〉
九歳で修行を終え、一人前の術士と認められた彼は以降、大人の先達に混じって務めをこなします。
初めて人を殺したのも同じ頃。
寡黙に仕事をこなしていましたが、十代の末に京で大火災を巻き起こし、身ひとつで出奔するという暴挙に出ます。

1 1