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映画と本と日々のあれこれ。

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山崎ナオコーラ『リボンの男』を読了。専業主夫の小野常雄、通称・妹子。必ずしも家事や育児=女性の仕事ではなく、家族を養う=男性の仕事でもない。それぞれの目指すものによって、多様な家族の形があって然るべき。小野家のような家族が、もっと認められる世の中になってほしい。タロウが可愛すぎる!

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千早茜『さんかく』を読了。高村さんと伊東くんと華ちゃん、ふたりの女とひとりの男。声を大にして言いたいのは、伊東くんが狡いということ。しかも、根は良い子というのが質が悪い。三人がどんな結末を迎えるのか、それが気になって一気読み。そして何よりも、各話に登場するご飯が本当に美味しそう!

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カトリーヌ・アルレー『わらの女』を読了。「当方大資産家、良縁求む」。ヒルデが担わされる役どころも、黒幕の本当の狙いも、かなり序盤から分かってしまう。それでも、ヒルデが絶体絶命からの大逆転を見せてくれるだろう、とページを繰る手の進むこと。そんな中、迎えたラストの絶望感たるや!見事!

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『カツベン!』を観賞。音のない活動写真に声で彩りを添える活弁士。とにかく映画愛に溢れた1本で、話の筋は関係なく映像を勝手に解釈しているのが楽しい。後半はドタバタコメディすぎる嫌いがあるものの、全ての無声映画に対するオマージュ、と好意的に捉えたい。また、稲垣浩監督の言葉も感慨深い。

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寺地はるな『正しい愛と理想の息子』を読了。意図的に人を騙すハセと沖に嫌悪感はあるものの、詐欺には不向きなくらい抜けていて憎めない。それでも、少なからず被害者は存在するわけで、二人の更生と善一郎との和解を願うばかり。それはそうと、改めて表紙を見ると、ハセのシャツがわたあめちゃん柄!

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柚月裕子『ウツボカズラの甘い息』を読了。文絵の持病もあって、彼女が語るあれは妄想かも?と思える箇所がチラホラと。が、こちらじゃなくてそちらですか!な妄想に、良い意味で裏切られたと同時に、申し訳ない気持ちになった。あの人の境遇は不憫だけれど、彼女の行いは同じ人を二度殺したも同然。

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新久千映『ワカコ酒 2』を読了。今回も、何でも美味しそうに食べるワカコと名言「ぷしゅー」にしてやられた。しかも、ちょうど作中の季節も夏から秋にかけてで、今の時季にピッタリ!中でも、チーズ天と瓶ビール、さんまの塩焼きと冷酒、焼き牡蠣と冷やのセットが堪らない。はもの湯引きは梅肉も好き。

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新久千映『ワカコ酒 1』を読了。26歳・OL、村崎ワカコのひとり酒日記。1話あたりのページ数は少ないものの、料理1品とその料理に合うお酒が紹介される。ワカコの食べ方・呑み方は、とても上品でとても贅沢。お金をかけているという意味ではなく、全ての料理とお酒を尊重している姿勢が素敵。ぷしゅー。

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『天気の子』を観賞。様々な表情を見せる雨滴、夜空に打ち上げられる花火等、映像の美しさは文句なし。帆高の背景に薄さを感じるものの、陽菜も凪も夏美さんも須賀さんも、主要キャラクターはみんな好き。が、どうしても優等生的な映画だな、と思ってしまう。それでも、ラストは良い意味で裏切られた。

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柴崎友香『待ち遠しい』を読了。年齢も性格も違う3人の女性の共通点は、同じ敷地に住むご近所さん。正直なところ、ゆかりのお節介も沙希の不躾さも苦手で、ご近所付き合いは遠慮したい。が、職場での諸々や世間に対して思うことは共感しきり。タイトルは、近い未来の小さな幸せを楽しむ、ということ?

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