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「………わかった、じゃあ失礼して…(セレナは妹、セレナは妹)」
「うん、どうぞ♪」
「(何千年ぶりだろう、こうしてもらったの)」
「…〜♪」
「(……落ち着く。こんな心地よかったっけ………)」
(がちゃっ)
─その後どうやら俺は眠っていたようで、小一時間後にセレナに起こしてもらった。
「(これは…もしかしてセレナの鱗?)」
「…あ、それ、たまに落ちる。いたくないけど、いつのまにか落ちてるの」
「……パクッ」
(がちゃっ)
「…たべちゃった。セレナの鱗、イーラ、たべちゃった」
「相手の一部って…ずいぶんとまぁ……」
「…イーラのこと、たべるの?やだ、イーラなくなっちゃう」
「大丈夫。まずなくならないから。ここにちゃんと居るから」
「(どうしたものかね…ん?なんだあの光るものは)」
「(こういう普通のでいいんだよね。うなぎはでも大変そうだ。何とか俺の力で…)」
(がちゃっ)
「えっ?」
「イーラ、イーラ。みてみて、沢山つかまえたよ。えらい?」
「…えらいな、セレナ。いーこいーこ(そうか、セレナには鱗があるから)」
「…♪」
「…………」
「イーラ、すきだもん。ひょうげん、できた?」
「……うん、まぁ(セレナは妹、セレナは妹、セレナは妹)」
(扉の開く音)
--
(大喝采)
「…あのね、セレナ。キスってのは、人の唇と唇を重ねること。お魚じゃないんだ」
「唇?…?(自分の唇を指さし)」
「そう。あとは、唇を誰かの頬にくっつけて、好きって表現するとかね。色々方法はあるけど」
「…すきな気持ちを、つたえる?」
「うん。人は昔、一般的にそういう事をしてたんだ」
「おさかな?お魚さんで、どうするの?」
「………(教えるべきなのか。でもアバターには必要ない知識だけど。人として?いや人?あーどうしよ。いや、するとしてもセレナは妹みたいなものだし…いやどうしようほんと)」
「………(なでなで)」
「…セレナ?」
「イーラ、頭いたそうにしてたから…」
「…………(何なのこれ)」
「イーラ、イーラ。き、す、って?」
「…………(キスも知らなかったか…)」
「??」
「…魚の名前、かな」
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(膝から崩れ落ちる音)
「家事。しっかりね。応援してる」
─頑張ります。
「…ん、良し。偉いね」
「…おさら、たくさん。セレナも手伝う?」
─気合い入れてやる。
「…ふぁいと、おー」
もうだめだうちの子と住みたい養いたい
#灰凛創作部門
─夕暮れ時。
─歩き疲れたのか、セレナは眠っていた。
─俺の膝上で、丸くなるように。
─…動物だけじゃなく、アバターにも気に入られるようだ。
「…ふふ。」
─笑いながら、そっと頭を撫でた。
<好み好まれ>