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瀬戸内海の離島で海賊の財宝をさがす『謎のズッコケ海賊島』は、物語もめちゃくちゃ面白いし、「ふだんは漁業をしたり、せまい田畑をたがやす島民」「日本海賊は、そのまま日本の海上交通、あるいは貿易の歴史といっていい」のように、正しい歴史認識の海賊像を描いているの、児童文学とは言え大事。
山下紘加『エラー』🍜スポーツであり見世物でもあるフードファイトのリアルが超面白い。
「私は笑いながら肉を落とす。 丁寧に、配置を考えながら、振り落とす。 テトリスの要領で、胃袋に溜ま った肉をまとまりごとに移動させ、スペースを作る。新しい肉をまだ私の胃袋に収 容できる。」(p23)
『こちらズッコケ探偵事務所』(1983)は、那須正幹さんが目指したと語る探偵もののミステリーというより、むしろヒッチコック的な巻き込まれ型サスペンス。
維新回転の頃、官軍と幕府の争いの最中に起こった、村のある悲劇を掘り起こす怪奇小説仕立ての『ズッコケ恐怖体験』(1986)の方が、昭和のミステリーらしい雰囲気で面白い。
まぁ、それぞれに、その時々のエンタメの流行りを児童文学に取り入れた結果なんだと思うけど。
ロマンポルノ『信州シコシコ節 温泉芸者vsお座敷ストリッパー』(1975)は騙されたと思って観てほしい。
長野の戸倉上山田温泉郷でオールロケ。昭和の温泉街の旅情漂う中で、お人好しの地元住人と気の良いストリッパーの一座、そして憎めない詐欺師のコンビが繰り広げる他愛もない詐欺事件の顛末♨
家庭も仕事も、何もかもが完璧に見えた一人のママ友の失踪をきっかけに、それまで仲良しだったはずのママ友グループの間で生まれる亀裂と、それぞれの抱える闇が表面化してくる『消えたママ友』。ちょっと宮部みゆきっぽさもあると思えば、帯を本人が。
しかし、これがレタスクラブ連載作。恐るべし。
『春と盆暗』の熊倉献さんの新作『ブランクスペース』が最高のSF青春物語過ぎてヤバい。世界レベルの天才。ちょっと全世界の映画プロデューサーは今すぐ熊倉さんに接触すべきですよ。