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「っ!ジェシカ、掴まれ!」
「へ!?は、え!?パピリーオ様!?アストロジー様!?」
突然の出来事にまず自分よりも幼いジェシカを落ちないように支え、パピリーオも開きっぱなしだった入口の蓋にしがみつく。
「二人とも離れろ!」
獲物の処理を終え、やることも無くなる。さてどうしようかと思った時、セオドアが荷物を取り出して言った。
「……さて、そろそろおやつにしましょうか?」
ゴソゴソと取り出されたのは水筒におやつ。その言葉にハティが諸手を上げて喜び、クレアも嬉しそうにそれに同調する。
「んん…んー…」
「、えっと………」
「最大のもくてきじゃない、と思うけど……」
「安心してください!私にも分かりませんよ!普通生存ですよね〜!いや〜変わった人だ!」
答えづらそうにする2人に反し、アストロジーは眩しい笑顔で即答する。
周りのメンバーよりも目に見えて多い成果に注目が集まる。
そうして、小さな子供のように頭を撫でられたことか、純粋な賞賛を貰ったことか、褒め称えるように拍手を貰ったことか、はたまたその全てが要因か。
チカは気恥しさから思わず「べ、別に……!」とそっぽを向いてしまう。
ヤンには全て読めていた。読めていたからこそ、手帳の内容をありのまま伝えることをやめた。
『もうこの辺りも終わりかもしれない。』
そんな出だしから始まる物を伝えても何も良いことなんて無いだろうと。
どうやらそれは凍り付いた手帳のようだった。とあるページが開かれたまま、長年放置されていたのだろう。
「…いみわかんない」
痛い目に遭わされたアーニャがムスっとした顔でそれを見る。事実、英語ではない言葉で書かれたそれはこの面々の誰が見ても意味不明な物としか思えないだろう。
「まさか君また────」
何かを言いかけたトーカの口にすかさずロエルが人差し指を当てる。
「トーカ、声大きいよ」
「……はぁ、あぶない…ありがとロエル」
リースは口を大きく開けていた。大声を出す直前だったようだ。