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一粒、二粒と涙が落ちればもう止められない。
「…ふ、うっ、……うう゛~~~……!」
せき止めていたものが溢れかえるように、ぼろぼろと大粒の涙がこぼれ落ちる。
今のシェルタは、流れるそれを止める手段を持っていない。
ただ、飲み物が冷めてしまうのも忘れて泣きじゃくっていた。
「痛むだろう?治療をするから…、今はゆっくり休んで、ね」
その顔からは、先程までの動揺は綺麗さっぱり消し去られていた。
フレディがぐっと目を閉じて俯く。セオドアがヴィタリーに「……治療、後でお手伝いしますね」と声を掛ける。
「音じゃなくて、光……」
鏡は光を反射する。そしてそれは、遮るものがない限りどこまでも。
コロニーの学校でメイ先生に教わったことだ。
……いけるかもしれない。
一縷の望みをかけ、ハティは手鏡を手に取った。