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「――ッ!」
雷に打たれたように、身体が硬直する。
「リィナちゃん、どうしたの?大丈夫?」
料理長の声も、頭に入らない。
頭に響く、先程の声。名前――
「あ、ちょっと、リィナちゃんッ?!」
次の瞬間、わたしは駆け出していた。
行かなくては。自分はこの声を――知っているッ!!
「……後は彼らに任せるしかない、か」
溜息を一つついた後、床に落ちた受話器を拾い上げ、内線を切る。
今まで繋がったままだったそれが、敵との会話を拾っていたことの意味を、知る由もなく――
(続)
「……要求は、"呼び戻す"だけだね?」
「無論だ。勝敗はあくまで……む?」
「そう、通信が途切れればすぐに気付く。恐らく敵に足止めされたのだろうけど、彼らは腕利きだからね。並の相手なら長くはもたない。
そしてウチの機体は……機動力がウリさ」(続)
「て、敵……いえ、"マクシオン"機、全機…沈黙しました……」
「何故……"彼ら"が?」
予想外の展開に呆然とする。手から受話器が滑り落ち、床に転がった事にも気づかない。
(続)
「トオルッ?!おい、先走んな、って速ぇッ?!この森の中をあんなスピードで……ッ!」
「坑道で蒼鎗と追いかけっこしたのは伊達じゃない、か」
「感心してる場合かッ?!オレ達も出来るだけ急ぐぞッ!」「分かってるッ!」
(リィナ………ッ!)
(続)
(数分前)
「艦の周囲に依然、敵反応ありません」
「トライ・ヘッドは?」
「マクシオン機と交戦しつつ、移動中です」
「……少々、離れ過ぎだね。彼らに通信を。一旦――」
「ッ!と、トライ・ヘッドとの通信途絶ッ、レーダーにも乱れがッ!」
(続)
#30MMFOR #30MMFORエンディング
「……任務完了だ。帰るぞ」
「クルスト様?」「よろしいのですか?」
「これは彼女の、彼女たちの結末だ。余人が口を挟むものではない。――花も手向けられた。私に出来ることは無い」
「イヴェリア・ハイネケン、若き魔女よ。さらばだ。
いつか、また会う日まで」 https://t.co/CuBazKAJpY
@NashiLilly_30MM ~ヘッドクォーター~
「まさか、演習が実戦に化けるとはな」
「ま、腕利き揃いで助かったな。トオルも"戦場での絆"ってヤツを実感出来たろうし、結果オーライだ」
「暢気な……だが、いい経験が出来たのは確かか。これで坊主の悩みも――」
「……多分、今頃別の悩みでアタマ抱えてるよ」
「ん?」(続)