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雑。グランヴィルの花の擬人化シリーズをチェック中。この方面のスタンダードですが、サタイヤとカリカチュアが効きすぎて応用が難しい印象であります。
雑誌表紙の七月四日の花火。1909年の能天気ぶりと比較して、1926年に見られる一抹の寂寥感はやはり一次大戦の影響でしょうか。日本の線香花火ほどの「もののあはれ」はないにせよ、手持ちスパークラーの象徴性は感じられるのであります。
雑。ウォルター・スコットの小説『ガイ・マナリングあるいは占星術師』をチェック。作中のジプシー老女「メグ・メリリーズ」がよいのであります。このキャラはキーツも気に入っていて、同名の詩を作ったほど。「読書きは墓石で覚えた」という一節にしびれます。メグの絵もいろいろ描かれています。
雑。妖精のダンスミュージックはそれを聴く者すべてを踊らせる魔力があるとのこと。また停止法が特殊なため、たまたま盗み聞きしたミュージシャンが演奏したりすると、止め方がわからずに全員倒れるまで踊るという大惨事が発生するそうです。止めるには楽器を壊すか演奏者その人をーーと。
雑。「妖精は幸せな気分とは言わない。そういうときは踊りたいと言う」とは『ケンジントンガーデンのピーター・パン』の一節であります。妖精とともに踊るのは子供の特権か、あるいは妖精地雷を踏んだ不慮の事故か。右のレディーは踊る気分ではないようです。絵はラッカム。
雑。魔術とは関係ないのですが、19世紀の風景として「窓から外出しようとしてクリノリンをひっかけて宙吊りになるヤングレディー」がお約束だったようです。元気のよいドジっ子というところでしょうか。インチキがばれて逃げそこなう霊媒にも応用できそうです。
季節の話題。五月人形の定番「鐘馗さま」。英語でなんというのか調べてみると、 The Devil Queller 「悪魔を鎮める者」が一般的のようです。疫病退散のご利益をお願いしたく。
雑。秋口に行われる「火中の栗」のおまじないは、今頃も行われるとのこと。暖炉の前に男の名前を刻んだナッツ類を並べ、例の呪文を唱えます。
わたしが好きならはじけてとんで。
嫌いだったらそのまま死んで。
チェンバースの暦本にある挿絵はこの方面の傑作でありましょう。恋占いの種は尽きまじ。
#ドラゴンの日
「オレステスとドラゴン」のドラゴンは、王女さまをさらってコレクションするが趣味。しかし王女さまから「あなたの弱点を教えて」と質問されてぺらぺらと答えてしまい、こっそり聞いていた王子様にきっちり退治されてしまいます。なにがしたかったのか、と。青薔薇の童話集から。
#ドラゴンの日
お姫様をさらって岩場でくつろぐ、名付けて「岩礁ドラゴン」。終いには姫の膝枕で寝てたりするものですから、追手に討ちとられてしまうのです。そういうわけでどこか気になるこのドラゴン、絵になることも多いです。飛んでるのはラッカム、撫でられてるのはエレノア・アボット。