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『それを世界と言うんだね』#読了
記憶を失った状態で目覚めた少女は、王子と呼ばれる少年と共に、物語の世界で不幸になった誰かを救う活動を始めることに。
ファンタジー要素も楽しめましたし、物語の持つ力を改めて思い知らされる、素敵な1冊でした。
『君が、僕に教えてくれたこと』#読了
高校生の天は、幽霊の陽菜と出会い、彼女の姉である舞衣を助けてほしいと頼まれる。
陽菜が亡くなった原因と、天の抱える過去が、少しずつ交わってくる展開にドキドキしながら読みました。
天が過去を克服するお墓参りのシーンがすごく好きです。
『彼女と彼の関係』#読了
拓海の何気ない発言を聞き、彼女に立候補した同級生の夏帆。
お試しの恋人になった2人が、“恋人とやりたいこと”をこなしていく、甘さ全開のラブコメ小説です。
お試しでありながら、どんどん惹かれていく2人ですが、すれ違ってしまったりもして──。
大谷さんとか藤井さんとか、漫画のプロットだったら没にされる!とか、創作が現実に負けてる!というツイートをよく見ますが、女子高生が史上最年少で芥川賞と直木賞を同時受賞する漫画や、将棋を始めて2日目の中学生が元奨励会会員を倒して大会で優勝する漫画もあるので大丈夫(?)です。
『タタの魔法使い』#読了
高校生が異世界に転移して特殊な能力を得ますが、王道バトルものではありません。
彼らの持つ能力の一つひとつがかけがえのない物語のピースになっていて、一冊を通して一つのパズルが完成するようなイメージ。
今までのどんな小説とも違う、完全に新しい読書体験でした。
『広告の会社、作りました』#読了
働いていた会社が倒産してしまったデザイナーの健一は、新しい就職先を探していたところ、コピーライターの天津とタッグを組んで仕事をすることに。
“こういうふうに働きたい!”が詰まった、とてもステキな1冊です。
『噺家ものがたり』#読了
タクシーの中で聞いた落語がきっかけで、大学を辞め落語家になる決意をした千野願が主人公。
キャラクターがとにかく魅力的でした。特に破楽師匠が好きです。カッコいい!
誰もが、胸に秘めた矜持と芯のブレない覚悟があり、“生きる”ことを全うしているように思いました。
『聖者の落角』#読了
話題の民俗学カルトホラー、シリーズ3作目。
不思議な青年が訪れた病院で、子どもたちの難病が突然完治するという出来事が起こる。
しかし、子どもたちはその代償かのように、不気味な言動をするようになり──。
『Hello,Hello and Hello』#読了
──初めまして。
僕と彼女は何度も出会う。
切ない恋の予感とともに。
──うそつき。
僕と彼女は何度も別れる。
果たせない約束とともに。
流れるような、綺麗な文体がとてもよかったです。
特にクライマックスはページをめくる手が止まりませんでした。
『卒業 君がくれた言葉』#読了
卒業をテーマにした短編集。
切ない話もあれば、温かい話もあって、全部面白かったです!
中でも特に『君との四季』と『へたっぴなビブラート』がお気に入りです。