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@hermonygreen 同著者の『こうしてイギリスから熊がいなくなりました』がとてもよかったので、また出会えてびっくり嬉しいです😊 本国版ではあの姉妹が表紙!
【10の奇妙な話/ミック・ジャクソン】 奇妙でおかしくどこか哀しい人々の物語。その人そのものが一冊の本のように揺るぎなくそこに在る。彼らは自分を偽らない。世界と他者の理をやすやすと打ち捨てて、どこまでも狭く深い穴をゆく。そこでしか見えない景色、そこにしかない感情へと軽やかに導かれる。
【ぼく/谷川俊太郎 合田里美:絵】 “ぼくはしんだ じぶんでしんだ” 作り手たちの覚悟。 ここにいること。いなくなること。終わらない時間のなかにある自分の生と他者の生。そして死。感じること。考えること。忘れないこと。言葉にできない気持ち。この美しくて残酷な世界。全てを抱え生きていくこと。
【戦火のなかの子どもたち】 いわさきちひろさんのこの絵本がずっと心を離れません “戦場にいかなくても戦火のなかでこどもたちがどうしているのか、どうなってしまうのかよくわかるのです。こどもは、そのあどけない瞳やくちびるやその心までが、世界じゅうみんなおんなじだからなんです”
小さい頃に大好きだった絵本はウクライナのお話だったと知りました。保育園のお遊戯会で母のスカーフを被っておしゃれぎつねになったことは、私が覚えている最初の記憶の大切なひとつです。 どうか世界中の祈りが、いま震えている人たちを包む大きなあたたかいてぶくろになりますように…。
【緑の天幕/リュドミラ・ウリツカヤ】 スターリンの死からはじまる壮大な物語は、1996年詩人ブロツキーの死で幕を下ろす。非人間的な秩序が支配する社会で誠実であろうとした名もなき人々。文学と音楽と友情を胸に、数え切れないものを失い、そして生きた。冷たい大地に染み込んだ沈黙と叫びと涙と愛。
【ザ・ゴールドフィンチ/2020米】 母を失い、一枚の絵を抱き抱えて生きる少年。大人たちの思惑にめまぐるしく翻弄されながらも、希望のある場所を求め人生を彷徨う。やさしく家具を撫でる指先から、宝もののような過去がこぼれる。鎖で繋がれた一羽のちいさな鳥は、世界のある方へ羽ばたいていく。
【象の旅/ジョゼ・サラマーゴ】 16世紀にリスボンからウィーンへ旅をした象。喝采と忘却。どこに行こうと、名を変えられようと、サロモンとスブッロは象と象使いであり続ける。権力に翻弄された逃れられない旅だとしても、その道程は彼らのもの。言葉なきものが見せる友愛の情。すべては束の間の幕間。
【アルヴァとイルヴァ/エドワード・ケアリー】 冒頭、走るバスの中で命を終える女性は双子の片割れ。彼女たちは町の模型を作り続けた。それは生きていくために残された奇妙でささやかな術。光が射さず冷たい絶望が満ちた世界で。ふたりは決してひとりにはなれない。ひっそり綴じたふたりぼっちの地球。
【星の時/クラリッセ・リスペクトル】 乾いた悲しみがカラカラと音を立てて転がる。他者の憐憫も無関心も空虚な地上にあってはないも同じ。だが、道端で人知れず咲く花のように、慎ましい生がそこにある。彼女の人生は無についての長い瞑想でありながら、その純粋な実在はひそやかに瞬く。光の重さは?