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関口 雅文さんのイラストまとめ


美術の世界の人間です。
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過去に見て良かった展覧会⑪
フォートリエ展
2014年、東京ステーションギャラリー
フォートリエというとポスターのような厚塗りの「人質」シリーズが有名だが、初期のレアリズム作品も秀逸。日本人の描く写実とは一線を画する。独特の絵具の質感、暗い色彩で異様な世界観を醸し出している。

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フレスコは漆喰が濡れている間に描かなければならず、1日で出来る仕事量が決まっていました。それをイタリア語でジョルナータと言います。背景をよく見ると継ぎ目が見えると思いますが、それがジョルナータ(1日分の仕事)です。
修復前(2枚目)の方が分かりやすいですね。

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更にバロックのルーツを探ると、これもまた先日取り上げられていた①②ティツィアーノに辿り着きます。③④ルーベンスがイタリア修業時代に模写をして勉強しているのが分かります。巨匠に対するリスペクトと「自分ならこうする」というアーティストとしての自我が見え隠れしていて面白いです。

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ポントルモの色彩感覚は、今見ても異彩を放っていますが、見れば見る程面白い画家です。ミケランジェロが描いたシスティーナ礼拝堂の天井画の影響が強く見られますよね。現地で天井画を見た時、思った以上にカラフルでビックリした記憶があります。

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再開の見通しが立っていないドイグ展の追記
90年代の作品は、コットンキャンバスに描いていることが多い。綿は麻より目が均一なので近寄るとすぐわかる。側面が見られる作品がいくつかあり、地塗りもほぼ自分で施している。近年は麻布での制作が増えている(4枚目)

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ドイグ展を再開したら、是非近くで見て欲しい。絵具の表情が非常に美しい。当たり前だが、時期によって描き方や素材がかなり異なる様だ。
下地塗料を塗っていない綿布や麻布も多数あったが、支持体と絵具の性質の関係を熟知していると感じた。

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