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ヒュン、と風切り音がしたと同時に京の視界で赤い鮮血が舞い、京は無意識に喉元に手を当てた。
奪われたナイフで喉を切られたと気づき、同時に、げぼ、と口から血が溢れていく。
とっさに持ち直し、緋高は樋崎を庇って胸を貫かれた。
だが同時に、半分になり軽くなった薙刀の切っ先を、虎狼の下腹部にありったけの力を込めて突き刺し、貫いた。
危機的だった状況を、自らを犠牲にしてやっと逆転ができた。
虎狼が霧の中から姿を現した。
だがその表情はいつになく険しく、緋高はやや驚きと共に違和感を抱く。
それを樋崎に伝えようとしたが、緋高が口を開くよりも先に彼女が啖呵を切りだした。