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内原の声を聞きつけ緋高が廊下に出てきたが、来栖を見ていないかと聞いても、朝から見てない、と二人と同じことを言う。
一体、一人でどこへ行ったのだろう。
拠点内に、来栖を呼ぶ声だけが虚しく響いていた。
「フラン、さん、今日も……美しい……です、ね」
反射的に喉を絞った。言わなければいけないと思った。
彼女を美しいと、何度だって。
──当然でしょ、私は最高傑作よ。
そう答えて満足げに笑う声が、最期に聞こえた気がした。
「ここで死ぬ程度の弱者は、最初から"光"になんてなれなかったの。"光"以外は必要ないよね」
さようなら。そう告げると、彼女は右手の刀でローザの胸を一直線に切り裂いた。
元々極限まで傷ついていた彼の身体を死に至らしめる、最後の一撃だった。
彼女は以前見たときの可愛らしい雰囲気とはずいぶん変わって、不気味とも取れる薄い笑みを口の端に浮かべている。
「アナタ……レジスタンスのみんなを殺したやんね? うち、ずっと見てたよ」
「ーーロォォォォオォォザアアァァああぁぁ゙!!!!!!」
「ーッ」
地面に座り込む案藤の背後から、濃い土埃に紛れて東屋がハンマーを振り上げた状態で襲い掛かってくる。
「嗚呼…なんて、なんて素晴らしい!やはりトウゴウさんのその腕は僕に与えられるべき宝物の一つだ!
確信が持てました…どうしても貴方の腕が欲しくてたまらない…ふふ、フフフ…!」
「…ッチ、まだ喋る余裕があんのかよ。さすがは化け物だな」
炎華が声を上げたと同時に、転がっていたスタッフを手に持つと一気に春風の胸を炎とともに貫いた。
肉を鈍く断ち切るような音と、肉が焼けるような音が一度に春風の体内から木霊した。