//=time() ?>
「っ...!ぁ…」
未だに実感のわかない、漠然とした恐怖が不意にこみ上げてきて、ガバっと体が飛び起きる。逃げたいと心の中で呟いても、この狭いカプセルに逃げ場なんて無い。この地下に、逃げ場なんて無い。
不蝕「日本は食文化が本当に豊かだね。流石食に拘る民族だ。」
久喜「日本の焼き肉の食べ方は韓国朝鮮に由来するらしいぜ。敗戦後の闇市で捨てられてた豚や牛のモツを在日朝鮮人が焼いて売ったのが始まりだと。」
不蝕「へえ、詳しいね。」
久喜「伊達に旅人やってねえぜ?」
綴「稲羽、切って!」
石上「は、はい…!ひっ!」
向かいでは二人が一本カルビにハサミを恐る恐る切り分けている。切り分けたカルビの脂ががジュッとはねる度、石上ちゃんの身体もはねた。
花酒「お、来たね!」
既に皆は食べ始めているようで、花酒くんはお皿に盛られるお肉をわんこそばのように軽々平らげていき、八岐ちゃんはお櫃のご飯を空にしていた。
「赤ワインとラム酒が書いてるのはなんで?」
久喜「料理酒扱いだろうが、一応な。」
包「おびるたちみせいねんだよ。お酒はめっ。」
「あ〜、それもそうだね。」
彼の音色はゆったりとしていて、頭の奥に響いてくるような心地になる。超高校級のギタリストと呼ばれるだけあって、気付けば一曲終わっていた。聴いていた皆が拍手を送る。
如月「貴方もいい迷惑ですね。よりによって私とくっつけられて。」
そう言って彼女が土屋ちゃんの方を見ると、土屋ちゃんは咄嗟に目を泳がせる。
土屋「えっ?…お、おう。全くだ!こんなやつ誰がっ…!」