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この妖怪、なんだ?
てっきり江戸で有名な妖怪なのかと思ったが、そうでもないようで…。
モチーフはこれなの? と思うのは「山地乳」。
深夜、眠っている人の枕元に現れ、その寝息を吸う。もし、この時、その様子を誰かが見ていれば、息を吸われた人は長生きする。
もし、見られてなければ…。
家康が出したという「慶長掟書」では、帯刀や諸国行脚を許すこと、誰が相手であろうと天蓋をとらなくてよいことなどが記されたそう。
また、尺八は虚無僧にだけ許された。
素顔を隠せて自由があり、尺八一つで托鉢ができる。
良からぬ者がこれを利用しないはずがなく、実際にそうなった。
泡喰鳥
地震のような世の中の混乱が起きると金持ちは泡を食う。
それを皮肉った鳥。身体が全て財にちなむ。
頭、脚、翼、尾は銭や小判、帳面、車輪。胴は葛籠や箪笥、風呂敷といった家財を表すもので描かれているのだとか。
この鳥が食べようとしているのは銭が実る粟の穂。
上手よなあ。
たぶん安政のコレラ流行期に描かれた。疫病で儲けの「つかみどり」をした職業の風刺絵。
頭は火葬場の人、胸は僧侶、尻尾は薬屋。嘴は八牙(焼き場)だそう。
腹の下に毛がなく、白むくむく(死装束、白無垢)と肥えるのは「湯灌場買」という薬をつけ毛毛(もうけ)たくさんになったからなんだとか…。
ちなみにこのような疫病避けの絵としては疱瘡絵や赤絵が有名。
次は北斎さん。剛弓で知られる為朝の弓を引いたろうと鬼たちが必死。
立ってる鬼は何してる…。
為朝ではないが北斎の赤絵で「鍾馗(しょうき)」を描いたものがある。
髭と睨みが特徴。道教の神で江戸時代には五月人形にも。魔除けだ。
同時代には、もう何をしに現れたのかよく分からない「獣」もいた。
雷と一緒に落ちてきた蟹みたいな霊奇獣。大坂金城堀から上がってきたという芋虫トカゲな怪獣。
淀川に浮かんだ怪獣は、恐竜を知らずに書けたのがスゴイ。作者たちの想像力を賞賛したい。
国立歴史民俗博物館の記事引用多し。
大空のような他と異なる人は、見世物にされやすい。細川の殿がわざわざ連れて江戸に上がり、土俵入りを披露させたくらいだ。
いったいどんな人だったろう。滝沢馬琴が『兎園小説余録』に大空を書いている。
農民の子。父を亡くし母と兄弟がいたが家族の身長は普通だそう。
温厚で小心者だった。
その由緒は先の案内版の画像を見ていただくとして、三日月を少し考えてみたい。
ローマ神話で三日月を象徴とする女神が二人いる。処女神ディアナと月の神ルナ。どちらも額に三日月を戴く姿で描かれてきた。
この女神たちの純潔や処女性はのちにキリスト教の聖母マリアへと引き継がれた歴史がある。
江戸中期に岸駒(がんく)という絵師がいる。
虎絵といえば岸駒といわれた人。
当初は虎を見たことがなく想像で描いていた。1枚目がそれ。虎ではある。が、猫ぽい。
それがのちに虎の脚と頭を入手して虎を勉強した。2枚目と3枚目。ど迫力。
ところで、人物の笑顔を描くとこうなる。4枚目。怖いよ…。