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お散歩マスター(結一)さんのイラストまとめ


レトロと美味しいの東京散歩。歩き専門誌元編集。編集&ライター&散歩ガイド。散歩会・東京散歩トリビア団@osanpo_trivia、歴史散歩サイト「東京散歩トリビア」osanpo-trivia.com。猫様。富士山登拝21回。instagram.com/tokyo_sanpo_tr…
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前世の記憶

考えるほどに不思議な話。

文政5年(1822)のこと、前世の記憶をもつ8歳の少年が現れた。現八王子市にあった中野村の勝五郎だ。

のちに国学者の平田篤胤が調査した。

それは、突然に始まる。おかしなことを兄弟に聞き始めた。

「おまえはもと何処の誰が子にてこちの家へ生まれきたる」

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九品仏と鷺草

九品仏浄真寺。好きなお寺さん。世田谷にある。

感覚的に江戸っぽくない。趣が深い。

昔はもっと知られた寺だったはず。東急線の自由が丘駅は旧称九品仏駅だが、開業前は九品仏前駅を予定した。

境内の阿弥陀堂では3m近い9体の阿弥陀如来が異なる印を結ぶ。

何か「存在」を感じる。

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晩年の国芳の自画像、やはり猫に囲まれている。

いや、着ているドテラの派手派手しさよ! 地獄の閻魔に鬼‼︎ 粋な江戸のジジイ…。

美人画の猫はいただいた魚に手を伸ばそうとしている。

あて字の猫は「かつを」と「ふぐ」。

猫で魚の文字を描いてみよう!
その猫愛、いや猫脳がスゴイ。

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飼い猫「黒」が死ぬと戒名をつけるために弟子に遺骨を抱かせ、坊主のもとに使いにやった話がある。

なまづと猫で「なまづ」のあて字を描いたり、得意の擬人化で猫を遊ばせて。

国芳の猫の絵からは「好き」が溢れてこぼれてくる。

国芳の塾に通った河鍋暁斎が後に描いた国芳先生。その懐には…。

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桜井勘十郎

縞(しま)人間。

「縞のない物なんて、気持ち悪くてぞくぞくしまんね」

何もかもが縞模様の人。他人から見れば縞だらけの勘十郎のほうがおかしい。

元禄年間(1688〜1703)、京都室町にいた。

その噂が江戸の滝沢馬琴に届いたか、『兎園小説』に勘十郎のことを記している。

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さて、金を盗んだ男。

思慮が浅いのか、逃げた先が岡場所の女郎宿。羽振り良く振る舞うものだから、岡っ引きの耳にでも入ったか捕らえられた。

興味深いのは、その間に山東京伝が訴えを起こさなかったこと。

50万円と人の命だ。死罪になれば後味が悪い。

だが、男は厳しい尋問に白状した。

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東大赤門は加賀藩前田家上屋敷の門だった。あの広い敷地は大名屋敷の名残り。

「金魚坂」は前田家に金魚を納めていたそう。鑑賞用に。

殿の毒見にも用いられたと「金魚坂」の女将が語る記事をどこかで読んだ。

歌川国芳の名作『金魚づくし』。金魚くんたちは纏を持ったり、いかだに乗って賑やかだ。

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猫話に引っ張られ、今日は猫で終わります。

鼠捕りとしての猫も飼っていれば可愛いわけで、ペットとして猫を飼う人が徐々に増えていった江戸時代。

鼠の害に悩み、猫が飼えない人は猫の絵を護符とした。

猫好きの浮世絵師に国芳がいて、猫を懐に抱いて絵を描き、猫が死ねば仏壇を作った。

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想像力に溢れた迫力の絵もたくさん。

武者絵の躍動と力みなぎる、常識を覆す描写法は、現代漫画、アニメの表現技法に繋がりそう。

1枚目はサイズ感が際立つ『鯨退治の宮本武蔵』。

2枚目は『水滸伝』からの水中での息を呑む格闘。

3枚目にいたっては、どんな効果音を入れようか悩む漫画の世界…。

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この殿様、自然に生きる比較的小さな生き物が好きだったのか、鳥類をまとめた『百鳥図』を描いている。

江戸時代の殿様は、人生の大半を江戸で過ごす。雪斎は巣鴨に暮らしていた。

こんな写生に情熱を傾けているから、藩政における評価は低いが、文人としては尊敬されていた。

江戸期のよいところ。

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