あかりbooksさんのイラストまとめ

#真保裕一 #猫背の虎動乱始末 #集英社
地震に見舞われた江戸を新米同心がひた走る！偉大な父の名に背を押され、母や出戻り姉２人につっつかれ、仕事に恋に大忙し。動乱に紛れて、殺人や赤子失踪、遊女の逃亡など事件は立て続けに虎之助にふりかかる。虎之助というキャラクターがとても好ましい。

#深緑野分 #ベルリンは晴れているか #筑摩書房
第二次世界大戦を生き抜いたアウグステ。昔の知り合いが青酸カリで殺されたことでソ連の内部調査班に連行され…。たくさんの謎と冒険と伏線が散りばめられ、誰を信じたらいいのかわからない、目まぐるしく変わる情勢と立場にハラハラしまくりました。

#中田永一 #くちびるに歌を #小学館
Nコンの課題曲「手紙〜拝啓十五の君へ〜」にちなみ、15年後の自分に向けて手紙を書く中学生たち。そこで彼らの悩みが明らかに。色々な切ない気持ちがあった。でも、その「切ない」想いが歌声となり、文章を飛び越えて聴こえてきそうな程、心が揺さぶられる物語。

#砥上裕將 #線は僕を描く #講談社
描くためによく観察し、描きたいことを明確にする。それを墨の濃淡やかすれ、余白の白をも味方にし、作り上げていく水墨画という芸術。
巨匠・篠田湖山が両親を交通事故で失った霜介を救ったように、誰しもにきっとそういう出会いがあるのではないかと思った。

#宇佐美まこと #骨を弔う #小学館
小学校の頃の冒険は実は事件の隠蔽だったのでは？大雨の影響で土手から骨格標本が出てきたという新聞記事を見つけた豊は過去の出来事を思い出し、同級生を訪ねる旅に出る。
どんなに悲惨なことが起きようと結局生きている人間が、今を生きていくことが大切なのかも。

#近藤史恵 #サクリファイス #新潮社
エースを勝たせるためにチームで戦略を練る自転車競技。その為アシストはメディアなどで脚光を浴びる機会は少ない。でも、エースが優勝すれば、自分の働きが認められたことになる。
主人公・誓が感じる「アシストで走ることの自由」という考えに共感！

#木皿泉 #さざなみのよる #河出書房新社
小国ナスミ、43歳という若さで逝く。彼女と関わったたくさんの人たちがその死を悼み、思い出を語り出す。ひとりの人間が生きてきたという証がひっそりと綴られる。心の中にしみてきて、あったかい泣き笑いみたいな、なんかそんな気持ちになりました。

#翔田寛 #誘拐児 #講談社
終戦直後に起きた誘拐事件。15年後、時効を控えて起きた家政婦殺人事件。３組が３つの角度から、事件の真実へとたどり着く様子がなんとも爽快であり、ワクワクしました。複雑に絡む事件と事件がひとつの線となる瞬間に早く出会いたくて、後半は一気読み！

#桜庭一樹 #青年のための読者クラブ #新潮社
東京のお嬢様学校・聖マリアナ学園には、異端児が集まる『読書クラブ』なるものがある。メンバーが記した『クラブ誌』には、学園で起きた珍妙な、学園史には残らないであろう事件が描かれている。
女学校の中の乙女たちは、美しく可憐でいて、残酷。

#和田竜 #村上海賊の娘 #新潮社
戦国時代、村上武吉の娘として生を受けた景。村上海賊従える毛利軍と織田軍の戦い。武将たちの駆け引きや、現代とは違う戦争の捉え方、迫力ある戦闘シーンは圧巻！タイトルこそ、景が中心ですが、脇役たちもさすが歴史に名を連ねるツワモノたち、恐ろしいまでの存在感。