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アニメてにをは@石曽根正勝さんのイラストまとめ


もののけ姫演出助手/となりの山田くん企画準備スタッフ/ジブリ刊行の雑誌『熱風』にて2021年、アニメ論考「アニメのてにをは事始め」を1年間連載の実績あり/宮崎駿さんからいただいたあだ名は、逸材くん/本名は石曽根正勝です/noteやっています(下記URL)/フォローして楽しんでください!
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【340】『ランプ』がカットでの内容・質・役割に応じて、背景美術で描かれたり(左)、セル画で処理されたり(右)と臨機応変です。
こういう描き分けは演出的な『職人技』でもあれば、『美意識の実現』でもあると思います。

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【339】さきほどと同じカットですが、別の角度から。
ここにも『空間の奥行き』を生み出すための『3層構造』が仕込まれていますね。
『奥:ログハウスの壁/中間:ふたりの姿/手前:画架や絵筆』。
この手前の絵筆を入れるだけでぐっと奥行きが増す。

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【332】ウルスラから絵のモデルになってくれと頼まれて驚きの表情のキキ。
ほんとうに1~2秒の顔の表情が、こんなに豊かに描かれている。ほんとはもう2箇所くらい切り取りたい表情があるくらいですが、この程度で我慢しましょう。

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【329】ここでも「作用/反作用」の重みの描写表現が、ウルスラとバケツの間で交わされていますね。

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【317】リュックを背負って斜面をのぼるウルスラを、背後から押してやるキキ。
運動の重みを感じさせる『作用と反作用の視せ方』ですね。
押すキキの力感だけでなく、押されて背を反らすウルスラの造形も細かい。
単に重そうだから押しているのでなく、『愛情表現』として行っているニュアンスも。

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【313】憂いを帯びて放心してしまうキキに対して、ポジティブな面へ・現実へと引き込んでくれるウルスラ。キキの表情の変化がいいですね。
こういう『現実救済』がドラマとしては安易なのですが、虚構と割り切って接するべきでしょうね。この安易さを現実に求めると『ジブリ病』はつらくなる。

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【302】ウルスラの家に行くことになったキキ。お留守番のジジが恋人のもとへ。
ここ【屋根が中間】になって【手前・中間・奥】の3層構造になっていますね。ジジが奥にいて、恋人が手前側にいます。空間処理がいちいち巧みですね。

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【301】ここから『てにをは』を再開するのは正直きびしい。心理の綾がものをいう、ウルスラとのシーン。
しかしウルスラの凸凹した野暮ったいシルエットは『耳をすませば』のキャラに通じるものがあるように思うのです。まあ宿題ですね、この件は。

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【アニメてにをは。魔女の宅急便~その12】
【300~3】高畑さんと宮崎さんのどっちが優れているかとか、そういう『優劣の話』ではなくて、単純に『資質の違い』として思います。
でもあえて宮崎さんのこのシーンを悪く言うなら、『ご都合主義』っぽいよな、とは思いますね。

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【アニメてにをは。魔女の宅急便~その12】
【300】魔法が消えかけ/弱くなって、気持ちが沈み込んでいたキキのもとへウルスラが現れる。
ドラマ展開は見事ですが、こう『都合よく・救いの手がさしのべられる』のはあくまで『ドラマとしての効率性』なのは仕方ないですね。ファンタジーなんです。

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