//=time() ?>
一人(いちにん)の刺客を措きてえらぶべき愛なくば水の底の椿
―塚本邦雄『感幻楽』
写真:Kyle Thompson
https://t.co/i2YaMFmYrt
あの紫は
お池の杜若
水の面に、手が、咲いている。
一つ橋渡れ
二つ橋渡れ
三つ四つ五つ
儚い青い葩は、夕映えと色が溶けあい、紫に染まりながら、
杜若の花も
六つ七つ八つ橋
―皆川博子「あの紫は」
写真:Natalia Drepina
マニキュアを落としたら、透明な爪と指の肉のあいだのわずかな隙間が水にみたされ、何か泳いでいる。
―皆川博子「断章」
爪剪(き)る夜 父母(ちちはは)いませど孤りにてしたたれば見えぬみづ溜るとぞ
―山尾悠子『角砂糖の日』
写真:Mira Nedyalkova
いはけなき髪かきなでてをみなてふうつくしき名の君をかなしむ
―片山廣子『翡翠』
やわらかいあわせめを閉じ少女たち弾より速く生きのびなさい
―佐藤弓生『世界が海におおわれるまで』
写真:Aëla Labbé
https://t.co/Qw6io3ZMiz
68.レオノーラ・キャリントン
『耳ラッパ』
『恐怖の館』
『Leonora Carrington: Surrealism, Alchemy and Art』
とにかく耳ラッパはいいよね、おばあちゃんたちが突き抜けてるよね。でも「デビュタント」の少女もいい。3冊目は画集。
37.ヘンリエット・ウィルビーク・ル・メール
『Mary, Mary, Quite Contrary』
『I Saw Three Ships』
『Lavender's Blue』
ル・メールのマザーグース絵本ほど可愛いものがあるだろうか…
水に身をふかくさしこむよろこびのふとにんげんに似ているわたし
―佐藤弓生『眼鏡屋は夕ぐれのため』
いぶかしみ世は我を見るわたつみの底より来つる少女の如く
―片山廣子『翡翠』
写真:Mira Nedyalkova ”Origins"
なだれこむ青空、あなた、舌の根をせつなくおさえこまれるままに
―佐藤弓生『眼鏡屋は夕ぐれのため』
写真:Slevin Aaron "Cloud Atlas"
https://t.co/0OHuBMS0Dz