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「待ってください❗何故そうなるのです⁉️」
「外部からの介入ではないのなら内部からの可能性を上げるのは当然ではないかね?」
ローレンツがミリアに可能性を提示する
「それとも他に可能性があるとでも?」
ローレンツは問いかける
「情報が少なすぎて判断が出来ないと言うのが率直な意見です」
「ここのスタッフは優秀な方ばかりですからね、彼等が言うのなら間違いないかと」
トビアスの折り紙つきが出される
「ま、待ってください❗その結果を信じるなら…」
「有志連合内部にスパイがいる…という可能性が出てくるわけだ」
ローレンツが最大の可能性を提示する
司令部がざわつく
「何…?」
加熱する二人のやり取りを遮る様にトビアスの言葉が響く
「連合及び監理局のセキュリティーに異常はありませんでした…少なくとも『外部からのハッキング』の痕跡は無かったとの事です」
トビアスが調査結果を報告する
「それは確かなのかね?」
ローレンツは確認する
トビアスが頷く
「なら貴様はどう答える?これだけの事態が起きているにも関わらず見て見ぬふりをするか?」
「原因を調べる為に捜査し少しでも痕跡を見つける…少なくともそれが必要なのではないのですか⁉️」
「模範的だな、なら捜査し、痕跡も見つからなかったらどうする?」
「それはー」
「見つかりませんでした」
「ベック准将❗」
たまらずグレイソンが仲裁に入る
「准将、一連の出来事に思う事があるからと回りを煽るのは流石にやりすぎです‼️」
胃が痛む衝動を抑えながらも上司の前にたつ
「愛着のある組織だから癇に触ったかグレイソン?」
目が笑っていない笑みをグレイソンへ向ける
「そうではなく❗」
「高水準の技術を用いていながらここまでの失態を許すとは、地球圏の科学力の驚異を過大評価し過ぎていたようだな」
呆れ果てた様子で両手を広げ皮肉を口にする
「んだよ…偉そうに…」
「わざと聞こえるように言いやがって…」
「くそが…」
司令部のスタッフ達の陰口が聞こえてくる
「では問おうミリア=ヴェルデ少佐…アルゴス同盟というかの反乱軍は、我々有志連合の通信網を平然とジャック出来る程の機密能力なのかね?」
狙いをミリアに変える
「少なくとも我々が使用する回線は、特殊な通信回線を用いて使用されておりますので…」
「漏洩する事はあり得ないと?」
「…はい」
「カイ=テッサリア、貴様に問うが…この司令部のセキュリティーは万全なのかね?」
ローレンツがカイを睨む
「……有志の皆様との共同作戦という事で、監理局及び地球連合軍が使用する中でも最高水準のセキュリティーを使用しております」
顔こそ冷静を保っているが、どこか怒りが孕んでいた
「無人機の暴走、リーダー機による通信ジャック、仕舞いにはウイルスによる司令部へのサイバー攻撃…控えめに言っても管理がズサンと言わざる得ないな」
一連の騒動で発生した出来事を上げて司令部の面々に聞こえるように呟く
「「……」」
ミリアとカイが黙る
今回の出来事は流石に申し開けない
「幸いメインコンピューターへの侵食は回避できましたが…本復旧までには時間がかかる見込みです」
復旧活動の指揮を臨時で請け負うカイ
「有志達に細心の注意を払うよう厳命した方が良さそうですね」
今後の対策を兼ねた指導をトビアスが提案する
「酷い有り様だな全く…」
悪態をつくローレンツ