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「…正確には『ジェーン・ドゥという人間の元となった誰か』ですがね…」
「……」
ラリーは言葉に詰まる
理解が出来てしまったから
ジェーンを蘇らせた【異物】とは即ち【彼女】のこと
数千年前に死んだジェーンは
【彼女】の加護/呪いによって今も生き続けさせられている存在になったのだと
「『蘇った』…」
その言葉を聞きラリーは顔をしかめる
言葉の意味を理解したから
「かつて、古代マクシオン人達が信仰という狂った妄執の果てに産み出した【異物】、その力を試す為に選ばれた無名の墓の名も無き戦士…」
「それが…ジェーンさん…?」
白い世界に冷たい風が吹く
「正確には『数千年前のマクシオン本星に似た世界』といった方が良さそうですがね?」
「あ、あの…ジェーンさん?なんで数千年前の、て解るんです?」
「だって私、ここで死んだから」
「……はえ?」
答えられた内容、情報量にパンク寸前のラリー
「私達はここで戦い、死んだ…そして『蘇った』」
「懐かしい?」
「ええ、今私達が見てるこの場所…かつて古代マクシオン人達が駆け抜けた【古戦場】…そして行き着いた…終末世界…」
空を流れるオーロラを見上げる
「ここは…数千年前のマクシオンの惑星だ…」
「え…えええ⁉️」
ラリーは驚愕する
いまいる自分達の世界について…
「良かった❗ジェーンさんも無事だったんですね‼️」
「…無事、と言って良いかは解らないけどね」
見知った人に会えて喜ぶラリーに対し冷めた目で笑うジェーン
「あ、あの…それってどういう?」
流石に様子がおかしいと察するラリー
「いや~…懐かしい風景に嫌な思い出が涌き出まして、ね…」
神秘的な世界が広がるその世界を歩き見渡す
「ここは…もしかしてゲート施設の外に吹き飛ばされちゃったのかな?」
今ある状況に自分なりの推測を立てて納得しようとするラリー
「残念だが外れだ」
それを否定する声に落胆
からの知った声による安心感が
ラリーを灯す
「ジェーンさん‼️」
「う、ううぅ…」
いつの間にか気絶していた
頭が痛い、慣れない事をしたからか、と自分に呆れる
「ここは…」
ぼやけた世界が綺麗に写る
そこは先程まで乗り込んでいた機体のコックピットでも古代遺跡の如き存在を示したゲート施設制御区画の世界でもない
「何処…?」
見知らぬ世界であった
《グレイソン=アッカーマンの取扱説明書》
(1)睡眠時間は多めに与えて下さい。
(2)寒いと丸くなります。
(3)時々発情します。
#shindanmaker
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「御盛んですね中佐」
「オルガ、頼むからそんな目で見ないでくれ💧」
ーーココダヨ
不意に声が聞こえる
制御区画の中心部、幾多のコードが繋がった円柱型の機械が見えた
そしてモニターに写る
【彼女】がその機械から現れる姿を
そして目視する
臨界点に達しようとしている制御室の明かりが
「【彼女】…本体…‼️」
二人は走る
最後の一秒まで、標的を倒す為に
「っ⁉️ジェーンさん待ってください❗」
ラリーは答える
「【彼女】が…【彼女】がいません‼️」
「何⁉️」
「今頃気が付いても…間に合いません…よ…」
ポールオスターは力尽きる
勝ち誇った顔を崩さずに