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『トビアスさん、もうすぐゲートが開くとの事です』
司令部に現地の様子を報告するラリーの言葉が伝わる
「…まぁ、そういった騒ぎが原因で此方としても面倒事になって来ましたので、彼等に預けたモノを回収する事にしました」
「預けたモノって…待て、アンタさっきから話してる内容はまさか…」
「コロニー監理局の局長もアルゴス同盟の関係者だった…」
オレフェスの情報にトビアスも戦慄する
「そして武装蜂起による大きな動乱の果て、レオン=エルドリッジがある計画を探っているという話も出ました」
「ある計画…?」
【ジェミニ計画】
「EXMに関する計画らしいですが詳細は不明です」
アルゴス同盟の首魁であるジェイソン=コルキスをはじめとしたメンバー達は、今回の騒動の裏で暗躍して反旗を翻そうとしていた
彼等の協力者であった監理局局長が『彼等』に内緒でEXMを横流ししていた事が発覚し、局長を排除した時から兆候が出ていた
表では役割を演じ、裏では機会を伺うように…
「ま、待って下さい…ではこの一連の騒動には、全ての勢力が絡んでいたという事ですか⁉️」
余りの話の展開にミリアが突っ込む
「ええ、そう言うことになりますね…いえ、正確に言うならば『そうなるはずだった』と言うのが正しいかと」
「はずだった?」
「アルゴス同盟が暴走を始めたのですよ」
「そして計画の為には、地球連合、バイロン、そして我々マクシオンの者達による協力者を募り必要なモノを揃えた」
地球連合は監理局を通じ演習場の選出、バイロンからは亡命したクローン研究機関による兵力の提供だった
そしてマクシオンは、それらに伴うEXM等の技術を提供したということ…
「デモンストレーション…だと…?」
グレイソンが聞き返す
「ええ、ある特定の状況を想定した新型のEXMを実戦によるデータの運用情報の収集、それがこの騒動の本質だったのですよ」
これまでの戦いの舞台となったコロニー…市街地戦、荒野戦、森林戦、実戦に相応しい『演習場』が選抜される
オルフェスの口振りに疑問を感じたトビアスが問い詰める
「……ああ、そういえば皆さんへの情報提供がまだでしたね」
思い出したかのようにオルフェスは語りだす
「アルゴス同盟と名乗る彼ら…武装蜂起はただの建前でしかなく、その行動目的は『新兵器の実戦運用のデモンストレーション』でした」
「…どうやら、あと数分で扉が開くそうですね」
有志達が解錠出来るという報告を聞いたカイが他の面子に伝える
「ありがとうございます…ここまで来れば後はもう目的を果たしたとも同然です」
その言葉を聞き、オルフェスが礼を告げる
「…待って下さい、目的とはどういう意味ですか?」
その情報を『見てしまった』ルクレツァが顔面を蒼白させ体を震わせて言動が安定しない状態へと陥る
「アレ…ゼンブ…ワタ…シ…?」
「無事とは言えません…彼女には落ち着く時間が必要なのですが…」
彼女の傍らに立つトビアスは、ジェーンの方を目にやる
「…。」
オルフェスを睨むジェーン