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それらの写真は全て、フルカラーでプリントアウトされているが、所々で色褪せが生じている。恐らく相当昔に撮影したものなのだろう。
しかし、それらに写る男達の表情は、みな活き活きとした輝かしいものだった。
真奈美「もしかして……ここの社員って皆、地球連合軍の出身なのかな……?」
恐らく浄水設備であろう、大型の機械の前で設計図らしきものを手に、あれこれ試案を巡らせている男の写真もある。若く見えるが、その面持ちから、先程ここへ案内してくれた男である事が解る。
かなり使い込まれているアルト数機の袂で、スパナを手に一心不乱に整備を続ける、ランニング姿の男……等々
他にも……少しくたびれた感じの輸送機の前で、カップラーメンを美味そうに食べている、眼鏡を掛けた巨漢の男。
使い込まれた竹刀を肩に掛け、敗残者達の山にドカリと座り込み、煙草を吹かすイケメンの男。
白いアルトや黒いラビオットをバックに、こちらへ向けてピースサインをキメる、一人のサングラスを掛けた、テンガロンハットを被った男と、クールな表情を湛えながら眼鏡の位置を整えてドヤ顔をキメている男のツーショットだった。
<5分後。2F・応接室>
トニー「さ、ここで待っててくれ。もう少ししたら、ホムラとミリィも来るから」
真奈美「あ、はい、ありがとうございます」
通された一室は、簡素なデザインのロングソファが向かい合って二つと、その間に小さなガラスのローテーブルだけと、シンプルな内装。しかし…
あれこれ試行錯誤しているところへ、ドアをノックする音。
ホムラ「ん? どうぞ~」
トニー「ホムラ、例の面接希望の風間ってコが来たよ」
ホムラ「おっと、もぅそんな時間か……了解だ。応接室に通して、お茶でも淹れてやってくれ」
トニー「解った」
トニー=ジン「ん? お客さん……かな? いらっしゃい。ウチの家電をお求めで? それとも、修理か何かかな?」
真奈美「あ、いえ……私、この時間に面接のお約束をしています、風間真奈美と申します! すみませんけど、人事担当の方はいらっしゃいますでしょうか?」
真奈美「ごめん下さ~い! どなたかいらっしゃいませんか~!?」
返事が無い。しかし諦めずに、
真「すみませ~ん! 誰かいませんか~!?」
するとややあって……奥から一人のスーツ姿の男が現れる。
その上部に描かれているのは、燃える炎のエンブレム。
ほむらワークス本社工場……。
この小規模の工場であるこの会社に就職せんと、彼女は希望を胸に秘めてやって来たのだ。
真奈美「小さな工場とは聞いてたけど……思ったよりは大きいかな……よしっ!!」