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画家も何のために描くのか、その思いが心に響く。画家アンリ・ルソーが世に出る前、モンマルトの画家たちが「へたくそ」と馬鹿にしていた中、彼の才能を認めていたのがピカソ。日曜画家だったルソー、世界的に知られる名画は50過ぎに描いた作品。
本質を見抜くための必要最低限の基本技能(絵画技法だけではなく)は、エッジ・スペース・相互関係・光と影・形態(ゲシュタルト)の5つ。だから絵を描くことは世の中の物事を読み解く能力を磨くことに繋がっていく。
好き!が未来を切り開く。19世紀の西洋画家たちは、産業革命による写真の発明により失業していく。仕事のためではなく、自分の信じる絵を描き続けたかった画家たちは独自の絵画様式を探求し始めた。何を得たかではなく、何を与えたかで違いがでる。
何か才能や技術がないと創作、表現をすることが出来ないと勘違いをしている方がたくさんいる。絵にしても小説にしても遊びにしても大切なのは突き動かす衝動であり、その衝動を誰かに伝えたいという欲求があること。
絵を描くと心と体がクリアーになる。ただ頭の中だけで漠然とイメージするよりは、実際に紙面に絵を描き、視覚で確認していった方がイメージを的確に修正でき、発想を具体的に展開していきやすくなるので、理想の現実に近付けていくことができる。
絵(デッサン)を描くときにも「よくみる」ことが基本だが、これは「必要な情報を見極め、的確に捉える。物事を理解する」ということ。何かを理解するときに五感を使って知覚することは重要な役割をはたす。
芸術の本質は、人に開放感をあたえること。思い込みによる閉塞感が人を不安や不幸にしていく。だから清流のように新鮮な情報を伝え続ける絵や音楽、違う言語の文化交流が人には必要。
「周りに迷惑をかけないこと」
この言葉には「今、自分のやるべきことをやる」「周りのことを考える。」「自に与えられた仕事に意味を見出す」「お世話になったときも、いつもと変わらずに過ごせたときも感謝する」など根本的なことが含まれている。
追い求めたいといった執念が感覚を鋭くする。
晩年、視力をほとんどなくしながらも経験と記憶で絵具の色の違いを嗅覚で嗅ぎ分けて描き、手の感触をたよりに彫刻を造った印象派の画家ドガ。
追い求める強い気持ちは潜在する機能と才能を開花させる。
家族で小さな花壇を造った。頭の中が整理されていく充実した時間だった。バルビゾン派と呼ばれる画家たちは、ただ田舎暮らしを楽しみたい人たちではない。 都会の下らない権威や醜い争いから離れ 人間本来の生き方を正しく見直そうとした賢者たち。