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“暗黒街の顔役”
残酷非道のギャング・ムービー。
悪逆極める悪魔の所業を容赦なく描く、
外道にして畜生の独壇場。
金や権力は二の次で、力を振るい、
暴れることこそが生き甲斐という
恐れ知らずの向こう見ず。
欲と罪にまみれたエゴイスト。
人間の醜さを体現する、災害級の歪んだモンスターだ。
“民衆の敵”
あるギャングの生涯。
少年時代から犯罪街道まっしぐらな
哀しき男たちの顚末。
強盗、強請、殺人、市場の独占によって
手にした金や権力そのものは確かに
価値あるものだが、それらはいずれ
毟り取られるトロフィーでしかない。
残酷な現実と無知の罪が突き刺さる。
“ウルトラマンZ”
最後の勇者の名に相応しい、
ニュージェネに留まらぬウルトラの
集大成的傑作。
怪獣とどう向き合うべきか。
人類が力を手にすることの意味。
いろんなものが受け継がれている。
凝りに凝った特撮、
肩を並べて戦う人類とウルトラマン、
そして星人の姿はウルトラ到達点。
“新世紀エヴァンゲリオン劇場版
Air/まごころを、君に”
完結編として、消化不良かつ強引な
TV版より断然見応えアリ。
それぞれの死闘と決断、明かされる謎は
衝撃の連続で、終わりへ向かう壮大さが最初から最後までクライマックス。
結局、皆エゴイスト。
神話に頼らず矛盾を抱え無様に生きる。
“新世紀エヴァンゲリオン”
少年が1歩前進するSF哲学。
未熟な子供と成熟した大人。
そんな構図に見えて、皆揃って傷つき
膨らむばかりの自尊心を抱えるという
人の性がいやらしく突き刺さる。
自問自答ではいつまでも変わらない。
予期せぬ方向に舵を切るが、
普遍的なテーマは見過ごせない。
“ドールズ”鑑賞。
恐ろしくも可愛らしい人形ホラー。
人形たちが殴る、蹴る、引きずる、
刺す、切る、撃つ…
その純粋なまでの容赦の無さは
無邪気な子供を彷彿とさせ、
人形同士で審議したりと健気さもあり、
アナログ特撮も最高で見応え十分。
思いやりや想像力が如何に大切かを
教えてくれる良作。
“ザ・ベビーシッター
キラークイーン”鑑賞。
馬鹿度、グロ度、下品度、
その他諸々パワーアップした続編だが、
安っぽさも加速している。
ホラーコメディというよりコント。
前作キャスト勢揃いは熱い。
過激な振りして割とマイルド。
“風の谷のナウシカ”鑑賞。
自然の神秘と戦争のファンタジー。
まさか作品世界もマスク必須とは…
虫好きとしては奇々怪々な虫たちが
跋扈する風景がたまらない。
万能で、どこか人間離れしたナウシカと
どこまでも人間臭く争う人々、
そして怒る自然の猛威。
腐海がもたらす新しい在り方、深い。
“パーフェクトブルー”鑑賞。
元アイドルを蝕むサイコ・サスペンス。
ゴリ押しされるタレント像、
熱狂し幻想を抱くファン、
独り歩きするイメージ、
実際に起きたアイドルの事件を
彷彿とさせ、現代でこそ映える良作。
過剰なまでに膨れ上がっていく欲求は
もはや抑えようが無く、末恐ろしい。